ドラギECB総裁が警告-改革の先送り、高過ぎる経済的代償伴う

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁はユーロ圏が健全な経済成長を取り戻すためには改革の加速が不可欠だとして、政治家に行動を促した。

  総裁は9日にブリュッセルで講演し、「構造改革の先送りにあたっては理解できる政治的な理由も多いが、経済的に説得力のある理由はまず見当たらない。改革の遅れに伴うコストはとにかく高過ぎる」と訴えた。

  ドラギ総裁は財政政策について、最終需要を抑制することで金融政策の効果を妨げるべきではないと主張、成長を押し上げるためのミクロ経済学的手段とみなすべきだと論じた。労働参加率と生産性を高める措置の導入も呼び掛け、経済・通貨統合を成し遂げることが喫緊の課題だと述べた。

  「他の政策が金融政策と調和していなければ、目指す水準へのインフレ回復が遅くなるリスクが生じる」とし、「ユーロ圏の制度についての明瞭性と信頼性を回復することが急務だと、重ねて強調したい。現在の制度が完成したものでないことは周知されている」と述べた。

  政策委員会メンバーのビルロワドガロー・フランス中銀総裁も同じイベントで、「ユーロ圏諸国間で信頼の問題が生じている」と指摘。最終的にユーロ圏は1人の財務相を置く完全な財政統合を目指すべきだと述べた。ビスコ・イタリア中銀総裁はパリで開かれた会議で、金融政策が単独で景気回復を支えることはできないと発言した。

原題:Draghi Says Economic Cost of Reform Delay Too High to Ignore (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE