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エラリアン氏が「悪夢」と呼ぶ円高、日本国債投資家に安眠もたらす

  • 5年債と10年債の入札で応札倍率は2014年以来の最高
  • 海外投資家は日本の債券を10週連続で買い越し

モハメド・エラリアン氏は円の急伸を日本銀行にとっての悪夢と呼んだが、日本国債の投資家にとっては安らかに眠れる理由になり得る。

  今月の5年債と10年債の入札では、応札倍率がほぼ2年ぶりの高水準となった。日本国債は年初来で5.7%値上がりしている。これはブルームバーグと欧州証券アナリスト協会連合会(EFFAS)がモニターする26の国債市場の中で、最高のパフォーマンス(円建て比較ベース)。年初からの上昇ペースを続けるのはマイナス利回りのために難しいが、円急伸はインフレを抑え日銀による債券購入の継続を後押しする。

  三菱UFJ国際投信の下村英生チーフファンドマネジャーは、デフレの要因はまだすべて残されているとし、「投資家は買わざるを得ない。ほかに選択肢がない」と語った。

  円高で燃料や医薬品などの輸入物価が下落し日本のインフレ率は3月と4月にマイナスになった。TOPIXは年初来14%下落、ヘッジなしの米国債投資のリターンは円建てでマイナス7.5%。

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  こうした環境を背景に日本国債は買われている。10年物日本国債の利回りは9日にマイナス0.125%と、過去最低のマイナス0.135%に近づいた。9日の5年債入札では応札倍率が4.66倍と、2014年8月以来の高水準。2日の10年債入札では4.11倍で、これもほぼ2年ぶりの高い需要だった。また、財務省のデータによれば、海外の投資家は日本の債券を10週連続で買い越した。

  円は今年に入り、対ドルで約13%上昇した。円高は景気浮揚を狙う日銀に向かい風を吹き付ける。独アリアンツの主任経済アドバイザーでブルームバーグ・ビューのコラムニストのエラリアン氏は先週、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、円高は「日銀にとって悪夢」だと述べ、「円は日本経済に照らして強過ぎる」と語った。

  
原題:El-Erian Yen Nightmare Allows Japan Bond Buyers to Rest Easier(抜粋)

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