中国:5月生産者物価、デフレ圧力緩和示す-過剰能力削減が奏功

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  • 生産者物価指数は2.8%低下-14年後半以降で最も小さい下げ幅
  • デフレの脅威は「大きく後退した」-ANZ

中国の生産者物価に見られるデフレ圧力は5月に一段と緩和した。一方、消費者物価は落ち着いたペースでの伸びが続き、中国人民銀行(中央銀行)に必要なら追加緩和余地を与える内容となった。

  共産党指導部が過剰生産能力の削減に動く中で、5月の生産者物価指数(PPI)は前年同月比2.8%低下した。国家統計局が9日発表した。低下率は2014年後半以降で最も小さく、ブルームバーグ調査のエコノミスト予想(3.2%低下)よりも小幅な落ち込みにとどまった。5月の消費者物価指数(CPI)は同2%上昇。市場予想の中央値(2.2%上昇)を下回った。
  
  生産者物価の前年割れが4年余りに及ぶ中で、落ち込みの緩和は中国経済が峠を越しつつある新たな兆候となった。一方、消費者物価が緩やかな伸びとなっていることで、昨年10月から政策金利を過去最低に据え置いている人民銀に、短期的な成長下支えに向けた追加刺激策の余地を与える可能性がある。

  オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)の楊宇霆シニアエコノミスト(香港在勤)は「デフレの脅威は大きく後退した」と指摘。「内需が安定化しているため、強い上昇圧力もみられない。人民銀は緩やかな緩和姿勢を維持するとわれわれは依然考えている」と述べた。

  5月の食料CPIは前年同月比5.9%上昇と、4月の7.4%上昇に比べると伸びが鈍化した。非食料CPIは同1.1%上昇。

原題:China’s Factory-Gate Deflation Eases in Capacity-Cut Drive (2)(抜粋)

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