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【個別銘柄】機械や紙パ株下落、LINE関連が午後急落、東芝は高い

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9日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  機械株:NTN(6472)が前日比4.9%安の327円、クボタ(6326)は3.7%安の1479円、タダノ(6395)は3%安の989円など。午前8時50分に内閣府が発表した4月の機械受注は前月比11%減となり、2014年5月以来の減少となった。市場予想は3%減だった。SBI証券の鈴木英之投資調査部長は機械株の下落について、機械受注が予想から大きく下回ったことに素直に反応した、と電話取材で指摘。米国経済に陰りが出始めているほか、足元で為替が円高方向に動いているため、企業が設備投資に慎重になることへの警戒感が広がったとみている。

  パルプ・紙:王子ホールディングス(3861)が2.9%安の429円、レンゴー(3941)が2.5%安の678円など。メリルリンチ日本証券は9日付の業界リポートで慎重な投資姿勢を維持した。印刷用紙需要の弱さ、段ボール原紙各社の拡販姿勢をみると、主力品種の販売環境は一段と厳しく、価格下落懸念が募ると記述した。

  LINE関連:アドウェイズ(2489)が13%安の1106円、ネットイヤーグループ(3622)が7.3%安の1374円、メデ ィア工房(3815)が6.5%安の690円など。韓国の聯合ニュース は9日午後、スマートフォン向け無料通信アプリを運営するLINE(ライン)について、「上場は未定」と親会社ネイバー関係者のコメントを報道。ネイバーは上場に向けた説明会を10日に海外で開くとの噂は事実ではないとしている、とも伝えた。

  東芝(6502):5%高の292.2円。原子力事業子会社の米ウェスチングハウス・エレクトリック(WH)がインドで原子力発電所を建設することが明らかになった。WHはインド原子力発電公社と共同で6カ所のエンジニアリングと設計に取り組む。SBI証券の藤本誠之シニアマーケットアナリストは、08年から新規受注がなかったWHがようやく受注が取れたというのは極端に明るい話、と電話取材で指摘。今後、原発を次々建設していくとみられるインドに食い込めたことの意味は大きく、原子力事業の売り上げ規模が拡大すると期待されたと述べた。原子炉の胴体部分の部材を手掛ける日本製鋼所(5631)も2.7%高の499円。

  日本精工(6471):4.4%安の876円。SMBC日興証券は8日付で目標株価を1300円から1100円に引き下げた。限界利益率が高い産業機械軸受事業の回復は18年3月期以降、と予想。17年3月期営業利益予想を847億円から720億円に(会社計画650億円)、18年3月期を860億円から800億円に下方修正した。

  出光興産(5019):3.3%高の2443円。SMBC日興証券は8日付で目標株価を2600円から2900円に引き上げた。原油価格の回復を受け石油製品・石化製品マージンが堅調に推移しているうえ、有機EL事業のポテンシャルが高まっていることなどから、17年3月期の実質営業利益予想を1114億円から1133億円に上方修正した。

  ヘリオス(4593):18%高の2600円。野村証券は8日付で投資判断「買い」、目標株価3100円で調査を開始した。再生医療の3本の矢を持つと評価。米アサーシスから導入した急性期脳梗塞治療薬「マルチステム」(細胞療法製品のひとつ)」、自家iPS細胞由来の網膜色素上皮細胞(RRE)製品、肝臓原基など3次元臓器に注目しているとした。

  日新電機(6641):14%高の1400円。大和証券は8日付で投資判断「アウトパフォーム」、目標株価1700円で調査を開始した。有機ELディスプレイ製造向けイオン注入装置が新たな成長のけん引役と分析、中国超高圧送電プロジェクトでの受注獲得状況にも注目しているとした。

  シマノ(7309):3.1%安の1万6000円。クレディ・スイス証券は8日付で16年12月期営業利益予想を780億円から720億円に下方修正した。前提為替レートを1ドル=115円から109円、1ユーロ=128円から123円に変更。会社側が計画する為替メリット52億円は20億円のデメリットに転換すると予想した。また、6月初旬の独仏を中心とした大規模洪水が今後の自転車販売に影響を与える可能性もあると指摘。

  テクノメディカ(6678):4.8%安の1894円。1株43円を計画していた16年3月期の期末配当を見送る。

  九州フィナンシャルグループ(7180):2.4%安の539円。SMBC日興証券は8日付で目標株価を600円から550円に引き下げた。前期の負ののれんの影響を除くと、17年3月期の実質業務純益は1割程度の減益になると想定した。熊本地震の影響は少なめとしつつも、肥後銀行で多少の与信費用増加が想定されると言及した。

  TSIホールディングス(3608):1.8%安の612円。5月の直営店の既存店売上高は前年同月比4.1%減と8日に発表。小売店での既存店前年割れは15年8月以降、10カ月連続。

  アスクル(2678):5.9%高の3935円。JPモルガン証券は投資判断「オーバーウエート」、目標株価4700円で調査を再開した。来期もヤフーの強力なプロモーションを追い風に個人向け通販「LOHACO」は強い成長モメンタムの持続が予想され、再び株価をけん引すると予想した。

  アイロムグループ(2372):7.7%高の1313円。子会社が独自開発した「センダイウイルスベクター」を用いてiPS細胞を作成する方法に関する技術について、中国で改良特許の特許査定を取得した、と9日午前に発表。より効率的なiPS細胞の誘導が可能になるほか、細胞に導入した遺伝子やベクターの消失がより早く行われるとしている。

  オプティム(3694):5.3%高の5160円。遠隔作業支援専用のスマートグラスの新型機「Remote Action model W」を8日に発表した。

  エボラブルアジア(6191):3.7%高の5010円。旅行者向けにモバイルインターネット環境を提供するビジョン(9416)と戦略的業務提携を結んだと9日午前8時30分に発表。国内旅行商材に強みを持つエボラブルアジアとグローバルWiFiなど情報に強みを持つビジョンが連携、相互の事業成長や企業発展を図る。

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