米国株:3日続伸、素材など高い-S&P500は最高値にさらに接近

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8日の米株式相場は3日続伸。緩やかなペースでの経済成長が続く中で、借り入れコストは長期にわたり低い水準が続くとの観測が強まった。S&P500種株価指数は過去最高値にさらに近づいた。

  ドル安の恩恵を受ける企業の株価の上げが特に大きく、素材や資本財関連が全体をけん引した。キャタピラーはここ2カ月で最長の連続高。産銅のフリーポート・マクモランも高い。一方で原油相場が10カ月ぶり高値に上げたものの、エネルギー株は一時の上げを消す展開となった。

  S&P500種株価指数は前日比0.3%高の2119.12。昨年7月21日以来の高値。過去最高値まであと0.6%に迫った。ダウ工業株30種平均は66.77ドル(0.4%)上げて18005.05ドルと、6週間ぶり高値。ナスダック総合指数は0.3%上昇した。

ニューヨーク証券取引所

Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

  グリーンウッド・キャピタル・アソシエーツ(サウスカロライナ州グリーンウッド)の最高投資責任者(CIO)、ウォルター・トッド氏は「現在の市場の状況では、どのような材料が投げられても相場は上昇を続けたいようだ」と分析した。一方で、「よく言われているように、センチメントは極めて悪い」と続けた。

  イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が今週、米経済は前進しているとの認識を示し、性急な利上げはないとのシグナルを発したことが株価を支えている。先物市場に織り込まれる6月の利上げ確率は現在ゼロ。7月の確率も18%と、1週間前の53%から低下している。

  S&P500種のエネルギー株指数は小幅下落。前日までは続伸し、2日間の上げとしては3カ月で最大となっていた。また原油価格の上昇を手掛かりに商品関連株も買われた。このほかドル指数が1カ月ぶり水準に下げる中で素材株の指数は6営業日続伸となった。

  S&P500種は4月20日に4カ月ぶり高値に上昇した後に勢いを失ったが、再び盛り返してきている。同指数はここ11営業日で8日上昇した。

  この日S&P500種の業種別10指数では資本財・サービスや素材、公益、生活必需品が最も上げた。一方で電気通信サービスとエネルギーは下げた。

  シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数 (VIX)は0.2%上げて14.08。

  この日は鉄道株の上げが大きい。ユニオン・パシフィックは5営業日続伸と、8カ月で最長の連続高。ノーフォーク・サザンやCSXも上昇した。CSXの最高財務責任者(CFO)はこの日、ドイツ銀行主催の会議で「明るい価格環境」と米消費の強さを予想していると述べた。

  ヘルスケア株ではユナイテッドヘルスが2.5%と上げをけん引。同社は配当を25%引き上げた。

原題:U.S. Stocks Climb, S&P 500 Index Edges Nearer to All-Time High(抜粋)

(第5段落以降を追加し、更新します.)
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