NY外為:ドルが続落、月内の米利上げ観測消滅で-106円99銭

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8日のニューヨーク外国為替市場でドルが続落。米金融政策当局が早ければ来週に利上げを実施するとの観測が完全になくなったことが背景。

  ドルは主要通貨の大半に対して下落。低調な米雇用増やイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が今後の利上げ時期について言及しなかったことが引き続き材料視された。金利先物市場の動向によれば、6月15日に連邦公開市場委員会(FOMC)が利上げを発表する確率はゼロとなっており、1週間前の22%から低下した。ドルは特にブラジル・レアルやメキシコ・ペソ、南アフリカ・ランドに対して下げた。

  バークレイズの為替・金利ストラテジスト、アンドレス・ジェイム氏は「この先数週間のドルは下げ方向の取引にバイアスがかかっている」と述べ、「FOMCが6、7月の会合で何かを決定する可能性は極めて低い」と続けた。

  今月に入ってドルは再び下げている。低調な雇用統計で利上げ観測が遠のいているほか、欧州やアジアと米金融政策の相違において見通しが不透明になっていることが背景にある。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.4%低下し、5月4日以来の低水準をつけた。ドルは対ユーロで0.3%下げて1ユーロ=1.1395ドル、対円では0.4%下げて1ドル=106円99銭。

  金利先物市場が示唆する年末までの利上げ確率は58%となっている。15日のFOMC会合後は声明と共に最新の経済予測が発表され、議長の記者会見も行われる。

  ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズのアナリスト、ジョー・マニンボ氏は「米国経済が利上げの根拠を示すことができるようになるまで、ドルには一段安のリスクがある」と指摘。金融当局の「経済予測とイエレン議長の会見が鍵を握るだろう。将来の金利の軌道がさらに低くなるとの予想が示されれば、ドルの売り浴びせを促すことになるだろう」と続けた。

原題:Dollar Drops for Second Day as Traders Rule Out June Fed Move(抜粋)

(第4段落を加え、相場を更新し、第6段落以降を追加します.)
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