米国債:続伸、10年債は2カ月ぶり低利回り-間接入札が過去最高

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8日の米国債相場は続伸。10年債利回りは2カ月ぶり低水準を付けた。10年債入札(規模200億ドル)ではプライマリー ディーラー(政府証券公認ディーラー)を通じた投資家の間接的な落札が過去最高となった。

  間接入札者の落札全体に占める割合は73.6%と、データがさかのぼれる2003年以降で最高となった。ストーン・アンド・マッカーシー・リサーチ・アソシエーツによると、落札利回りは入札前取引の利回りを0.4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下回り、価格は入札前取引が示す水準よりも高かった。

  10年債は割高とみなされる水準にあるものの、入札への需要は強かった。5月の雇用統計が予想を下回り米国債が上昇した3日、ニューヨーク連銀が開発した金融モデルに基づく10年物タームプレミアム(期間に伴う上乗せ利回り)は1962年以来の低水準となった。

  ジェフリーズ・グループの短期金融市場エコノミスト、トーマス・サイモンズ氏は「行き先を探している投資資金が世界的にだぶついているのは明らかだ」と指摘。「そういった機会はなかなか見つからない」と続けた。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーのデータによると、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比2bp低下の1.70%と、終値ベースで4月7日以来の低水準付近。同年債(表面利率1.625%、償還2026年5月)価格は1/8高の99 9/32。

  マイナス利回りとなっているソブリン債の総額が世界で10兆ドルを超える中、国外投資家を中心に米国債への需要が強まっており、10年債入札は2カ月連続で間接入札が記録的な水準となった。

  ブルームバーグがまとめたデータによれば、米10年債利回りは6カ国を除いて全ての先進国の国債利回りを上回っている。ドイツ10年債利回りはこの日、過去最低の0.033%に低下。ブルームバーグ・グローバル先進国ソブリン債指数は前日に0.619%と、データの集計が始まった2010年以降で最低となった。

  米財務省が7日発表したデータによると、5月の2年、5年、7年債の入札は海外投資家からの需要に支えられて活況となった。TDセキュリティーズの分析によれば、5月24ー26日に実施されたこれら3つの入札(総額880億ドル)では海外勢が26.7%を占め、2011年以降で最大の比率となった。

  米財務省は7日に240億ドル相当の3年債入札を実施した。9日には120億ドル規模の30年債入札を実施する予定。

原題:U.S. 10-Year Yields Touch Two-Month Low on Record Indirect Bids(抜粋)

(第6段落以降を追加し、更新します.)
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