ゴールドマン:株式市場、大規模な売り浴びせリスクは高まっている

「S&P500種株価指数が過去最高に近く、バリュエーションは割高で成長は欠如という状況において、下落リスクは高まっているもようだ」と、ゴールドマン・サックス・グループのマネジングディレクター、クリスチャン・ミューラーグリスマン氏が指摘した。

  同氏によれば、主要証券取引所で20%を超える売り浴びせは比較的頻繁に起こる。また最近では、こうした下落は世界規模での懸念が引き金になっている。英国の欧州連合(EU)離脱の可能性や、米国の大統領選挙、米金融当局の利上げ継続見通しなどを踏まえると、一定の水準のイベントリスクは現実に存在する。

  さらに、シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数 (VIX)の低い水準が示唆する平静には相場の脆弱(ぜいじゃく)性が隠されており、相場は突然の下落に見舞われやすくなっているとの見方を示した。

  さらに悪いことに、投資家はこうした下落に対するヘッジが難しくなっているという。世界の株式市場の連動性が高まっているために外国株に逃げづらくなっていることに加え、ディフェンシブ銘柄や一部の上場投資信託(ETF)が割高になっていること、債券利回りが過去最低付近で推移していることを理由に挙げた。

  「2015年8月と16年初めにS&P500が下げた局面で、伝統的な株式60対債券40の資産配分による月次リターンはマイナス5%で、株安に対するヘッジとしてはあまり効果がなかった」と同氏は分析した。

  

原題:Goldman Says There’s an Elevated Risk of a Big Market Selloff(抜粋)

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