IEA、ガス需要見通し4年連続で引き下げ-需給均衡は2021年以降に

国際エネルギー機関(IEA)は天然ガス需要見通しを4年連続で引き下げた。石油市場は来年の低迷を経て再び均衡し始めるだろうとしつつ、ガスの過剰供給は2010年代の終わりまで解消されないとの見方を示した。

  IEAは8日公表した中期ガス市場報告で、2015ー21年のガス消費量の伸びを年1.5%とし、昨年予測した14-20年の年2%増から引き下げた。発電用でブームになりつつある再生可能エネルギーや「極めて安価な」石炭との競争にガスが苦戦する中、米国と日本の需要が弱いと見込んでいる。

  IEAは「発電量の伸び鈍化や底値が続く石炭価格、再生可能エネルギーの旺盛な活用状況がガス消費の伸びを抑制する」と指摘した。

  世界のガス市場の供給過剰は2018年まで続き、需給均衡は21年以降になると予測。液化天然ガス(LNG)の生産能力は21年末までに45%増加し、うち9割を米国とオーストラリアが占める見通しだ。だが日本の原発再稼働や安価な石炭、競争力のあるロシアの欧州向けパイプラインがある中で、この増産分の吸収がなかなか進まないだろうとIEAは説明した。

原題:IEA Cuts Gas Demand Outlook Again as Glut Seen to End of Decade(抜粋)

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