人民元の中心レート設定に再び関心-通貨バスケットに対し元安進む

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  • 人民銀は今週、元の中心レートを引き下げ
  • 元は貿易加重バスケットに対し4カ月ぶりの大きな下げ

中国人民銀行(中央銀行)が毎営業日発表する人民元の中心レートに再び関心が集まっている。人民元が通貨バスケットに対し2014年10月以来の安値を付けたためだ。

  人民銀は今週、予想より低い水準に中心レートを設定し、トレーダーらを驚かせた。人民元は円やユーロも含む貿易加重バスケットに対し4カ月ぶりの大きな下げとなった。人民銀が透明性改善を表明し、人民元が主要通貨に対するドルの動きを一段と追うようになっていたことから、中心レートは2月以降、予想しやすくなっていた。

  中国外国為替取引システム(CFETS)の人民元指数を基にブルームバーグが作成した同指数のレプリカに対し、人民元は8日の取引で0.2%下落し、4営業日の下げは1.1%に拡大した。同日の中心レートは0.04%元高方向に設定された。

  元急落で元切り下げ懸念が強まり、世界の市場が混乱したことから、世界中のトレーダーの頭には1月の中心レート引き下げがこびりついている。オーバーシー・チャイニーズ銀行の謝棟銘エコノミスト(シンガポール在勤)は、「ドル安定時に人民元が通貨バスケットに対し値下がり続ければ、良いことではないだろう。1月に起きたことを思い出させる」と述べた。

  人民元は現地時間8日午後4時41分(日本時間同5時41分)現在、1ドル=6.5706元とほぼ変わらず。オフショア市場での人民元も6.5765元と横ばい。中国は昨年8月、中心レートの大幅引き下げを通じ事実上の元切り下げに踏み切り、世界的な市場の混乱を招いた。

原題:Yuan Fixing Is Back in Focus as Declines Deepen Against Peers(抜粋)

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