きょうの国内市況(6月8日):株式、債券、為替市場

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●日本株続伸、50ドル乗せ資源高い、内需や銀行も-午後強含み高値引け

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  東京株式相場は続伸。ニューヨーク原油先物が1バレル=50ドルに乗せたことを受け、石油や商社など資源株、海運株が上げた。医薬品や建設、パルプ・紙など内需株、三菱UFJフィナンシャル・グループなど銀行株も堅調。

  TOPIXの終値は前日比10.20ポイント(0.8%)高の1350.97、日経平均株価は155円47銭(0.9%)高の1万6830円92銭。先物主導で午後後半にかけ強含み、両指数ともきょうの高値引け。

  しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹運用部長は、「現在の日本株は業績低迷を十分織り込んだバリュエーションで、1ドル=105円より円安で為替面もネガティブな水準ではない」と指摘。米国の利上げを見込んでいた向きの売りポジションがたまっているだけに、「下がると、日本銀行などの政策期待から買い戻しが入りやすい」と話した。

  東証1部33業種は空運、石油・石炭製品、水産・農林、ゴム製品、紙パ、海運、医薬品、建設、銀行、卸売など27業種が上昇。保険や非鉄金属、鉄鋼、ガラス・土石製品、その他金融、不動産の6業種は下落。東証1部の売買高は16億6613万株、売買代金は1兆8207億円。値上がり銘柄数は1248、値下がりは557。

  売買代金上位では、三菱UFJやブイ・テクノロジー、パナソニック、ファナック、NTTドコモ、アステラス製薬、スズキ、ピジョン、日本航空、伊藤忠商事が買われ、みずほ証券が投資判断を「買い」に上げた中部電力も高い。半面、シティグループ証券が投資判断を下げたクボタ、SMBC日興証券が判断を下げたTOTOが安く、東京電力ホールディングス、神戸製鋼所、住友金属鉱山も下げた。

●債券は下落、三菱UFJ銀のPD返上報道で売り-海外勢が反応との声

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  債券相場は下落。三菱東京UFJ銀行の国債市場特別参加者(プライマリーディーラー、PD)資格返上をめぐる報道を受けて、国債の安定消化に対する懸念から売りが優勢となった。

  長期国債先物市場で中心限月6月物は、前日比10銭安の152円06銭で取引を開始した。徐々に持ち直し、2銭高の152円18銭を付けたが、午後に入ると再び水準を切り下げ、151円98銭と日中取引ベースで2日以来の水準まで下げた。結局は16銭安の152円00銭で引けた。

  三菱UFJフィナンシャル・グループ傘下の三菱東京UFJ銀は、PD資格返上を検討している。国債の安定消化を進める上で、重要な役割を果たしてきたPD制度からの離脱の動きは、国内金融機関では初めて。グループの三菱UFJモルガン・スタンレー証券とモルガン・スタンレーMUFG証券はPD資格を維持する見通しだ。

  野村証券の中島武信クオンツ・アナリストは、こうした報道を受けて、「国債を買う人が減るとの連想が働いて下げて始まった。海外勢の反応が大きかったもよう。国内勢は反応していない」と話した。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の343回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)高いマイナス0.12%で開始し、その後はマイナス0.115%で推移した。新発20年物の156回債利回りは1bp高い0.225%で始まった後、水準を切り下げ、0.205%と過去最低を更新。その後は売りが優勢となり、0.225%まで戻している。

  日銀がこの日実施した今月3回目の長期国債買い入れオペの結果によると、残存期間「5年超10年以下」と「物価連動債」の応札倍率が前回から上昇した。一方、「10年超25年以下」と「25年超」は低下した。オペ結果の相場への影響は限定的となっている。

●ドル・円下落、米利上げ観測後退で一時106円台-株堅調で午後下げ渋り

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  東京外国為替市場ではドル・円相場が下落。米早期利上げ観測の後退を背景にドル売り・円買いが先行し、一時は1ドル=107円台を割り込んだ。

  ドル・円は107円台前半から一時106円72銭と2日ぶりの水準まで下落。午後は日本株が上昇転換したのに伴い下げ渋ったが、戻りは鈍く、3時50分現在は107円10銭前後となっている。

  バンク・オブ・アメリカ・エヌ・エイ外国為替本部の岩崎拓也営業本部長は、昨日からの流れはドル安で、米金融当局の利上げに対する慎重姿勢や日銀の追加緩和への期待感が低いことを受けたドル・円の下値リスクや「Brexit(英国の欧州連合離脱)に関する不透明感が高いことなどからリスクポジティブになれず、円買いバイアスが強まっている」と説明。ドル・円は6月6日安値の106円38銭や105円後半への下値リスクがありそうと語った。

  ユーロ・円相場は1ユーロ=122円ちょうど付近から一時121円34銭まで円買いが進み、同時刻現在は121円73銭前後。ユーロ・ドル相場は1ユーロ=1.13ドル台後半と、週初に付けた約1カ月ぶりドル安値付近での推移が続いた。

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