中東地域の暴動、世界平和の見通し改善阻む-世界平和度指数

  • シリアなど中東地域を中心にテロや紛争、難民が発生
  • アイスランドが最も平和、米国は103位で日本は9位

中東地域で昨年、暴動が増加する一方、世界の他の地域はおおむね以前より安全になり、「世界的に見て平和の不均衡がある」ことが、年次調査で明らかになった。

  経済平和研究所の世界平和度指数によると、暴動による経済的損害は昨年、13兆6000億ドル(約1458兆円)と、世界の国内総生産(GDP)の13.3%相当となった。これは、世界の対外投資規模の11倍に匹敵する。

  同研究所の創設者、スティーブ・キレリア氏はインタビューで「中東地域を除けば世界は以前より平和になっている。テロや戦争による犠牲者、難民などは中東を中心に発生している」と述べた。

  世界で最も平和な国はアイスランドで、デンマーク、オーストリア、ニュージーランド、ポルトガルが続く。最も平和ではないのはシリアで、次いで南スーダン、イラク、アフガニスタン、ソマリア。

  主要国の中では、米国が163カ国のうち103番目に平和で、日本は9位、ドイツは16位、英国は47位となっている。昨年テロが発生したフランスは一つだけ順位を下げて46位だった。

  同指数は、治安や紛争への関与度、軍事化の程度など23の指標に基づいている。

  報告書は「テロは過去最高水準になり、紛争による死者は25年ぶりの高水準に、難民・避難民数はここ60年に見られなかったほどの水準に達している。注目すべきなのは、これら三つの事柄の要因は絡み合い、少数の国々に起因しているということだ」と指摘した。

原題:Middle East Violence Mars Improving World Peace Outlook(抜粋)

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