ECB:社債購入開始、量的緩和が新段階へ-ABインベブやルノーも

更新日時
  • エンジー、テレフォニカ、ゼネラリ債を買い入れ
  • ABインベブとシーメンス、ルノー債も購入

欧州中央銀行(ECB)は8日、社債購入を開始した。ユーロ圏の景気てこ入れに向けた量的緩和(QE)プログラムがまた新しい段階に入った。

  購入したのはビールメーカーのアンハイザー・ブッシュ(AB)インベブ、スペインの通信サービス会社テレフォニカ、欧州最大のエンジニアリング会社の独シーメンス、イタリアのゼネラリ保険、テレコム・イタリア、フランスの自動車メーカーであるルノー、エネルギー会社エンジー、電力の独RWEなど域内大企業の社債。事情に詳しい関係者が匿名を条件に明らかにした。 

  投資家はドラギ総裁の社債購入の約束に基づき投資適格社債を買い進めており、それが正しかったかどうか状況を見守っている。バンク・オブ・アメリカ(BofA)メリルリンチの指数によると、ユーロ建て投資適格社債の平均利回りは7日に0.98%と1年余りで最低を記録した。域内国債の利回りは過去1年の購入で過去最低水準となっている。

  ブランデーワイン・グローバル・インベストメント・マネジメントの運用者、レジーナ・ボッロメオ氏は「社債購入プログラムの信憑(しんぴょう)性と行動意欲への信頼を保つためには初日に大きな一発を繰り出さなければならないとドラギ総裁は知っている」とコメントした。

  ECBはQEでの購入対象に、投資適格級の社債を加えた。これまでのところ国債のほかカバード債や資産担保証券(ABS)を購入してきた。BNPパリバ・インベストメント・パートナーズのシニア・ポートフォリオマネジャー、ビクトリア・ホワイトヘッド氏は社債購入プログラムについて、「少なくとも月50億ユーロ相当の社債を買い入れることができなければ、成功していないとみなされるだろう」と話している。

  ECBは年限5-8年の化学品と不動産会社債、6-8年の公益企業債、2-3年の自動車会社債をターゲットに購入していると、関係者が述べた。

原題:Draghi Fires Starting Gun on Corporate Bond Purchases in Europe(抜粋)

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