NZ中銀、利下げ見送りか-住宅市場活況とインフレ加速の見通しで

  • エコノミスト17人中10人が金利据え置きを見込む
  • エコノミストはNZ中銀が8月までに利下げに踏み切ると依然予想

ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)が今週の会合で利下げに踏み切るとの見方が後退しつつある。住宅市場の圧力再燃とインフレ加速見通しが背景。

  ブルームバーグがまとめたスワップ取引データによれば、投資家はウィーラー総裁が9日の会合で、政策金利であるオフィシャル・キャッシュ・レートを2%に引き下げる確率を32%とみている。1カ月前は80%が見込まれていた。エコノミストも多くが利下げ予想を撤回しており、ブルームバーグの調査では17人中10人が政策金利は2.25%で据え置かれると現時点で予想している。

  ウィーラー総裁はインフレ率を目標レンジ中央値の2%に戻すためには追加利下げが恐らく必要になるとの認識を示していたが、燃料価格上昇や政府の増税、住宅ブームを背景に実施を先送りしている。ただ、利下げをためらうことで一段のNZドル高と輸入価格下落を招き、同総裁の目標達成がさらに困難になる恐れがある。

  ASB銀行のシニアエコノミスト、ジェーン・ターナー氏(オークランド在勤)は「NZ中銀がインフレ目標を下振れで達成できないリスクは極めて高いが、行き過ぎとなる恐れはほとんどない」と指摘。「リスクバランスを考慮し、われわれは引き続き利下げ方向に傾いている」と述べた。

  ブルームバーグが調査したエコノミスト17人中全員が、NZ中銀は8月までに利下げを実施すると予想。うち6人は既に過去最低の水準にある政策金利が年内に1.75%まで低下すると予測している。

原題:New Zealand Rate-Cut Bets Cool With Housing ‘Going Nuts’ (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE