【個別銘柄】原油関連やパナソニク上昇、イーブックやテレ朝Hは下落

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8日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  原油関連株:出光興産(5019)が前日比1.9%高の2364円、昭和シェル石油(5002)が2.7%高の1181円など。7日のニューヨーク原油先物市場は前日比1.4%高の1バレル=50.36ドルと続伸し、約10カ月ぶりに50ドル台に乗せて取引を終えた。米エネルギー情報局の週間統計発表を控え、米国の原油在庫は3週間連続で減少したと見込まれている。

  パナソニック(6752):3.7%高の990.1円。米電気自動車(EV)メーカー、テスラ・モーターズのイーロン・マスクCEOは「テスラが『モデル3』用電池でパナソニックのみと取り組んでいることを明確にしたい。そうではないとするニュース記事は誤りだ」とツイッターで述べた。一部では、テスラがEV用蓄電池を韓国サムスンSDIからも調達する方向で最終調整していると報じられており、懸念が後退した。

  ルネサスエレクトロニクス(6723):6.5%高の672円。熊本地震の影響で発表が遅れていた4-6月期業績見通しを7日に公表、営業利益は前年同期比69%減の100億円と見込んだ。朝方は震災影響などが懸念され下落での取引開始となったが、「下げは2.5%安にとどまり、一段と売り込む向きが限定され、悪材料出尽くしとの見方が広がった」(日本アジア証券の清水三津雄エクイティ情報課長)。また、SMBC日興証券では、第1四半期業績見通しは想定内で、震災・円高の影響を除けば堅調維持の印象、との認識を示した。

  テレビ朝日ホールディングス(9409):3%安の1735円。野村証券は目標株価を1570円から1420円に引き下げた。2017年3月期は制作費が重いと指摘し、営業利益予想を153億円から前期比25%減の125億円(会社計画140億円)に下方修正。株価は業績ではサポートしづらいとの見方を示した。

  イーブックイニシアティブジャパン(3658):9.1%安の680円。2-4月期の営業損益は5500万円の赤字と7日に発表、前年同期は1000万円の黒字だった。主力の電子書籍事業を中心に大幅な増収となったが、システムや人材など将来の成長を加速させるための基盤整備が重しとなった。

  千代田化工建設(6366):2%安の730円。メリルリンチ日本証券は7日、投資判断「アンダーパフォーム」で調査を再開した。目標株価は500円。収益の6割以上を占めるLNGプロジェクトについて、供給拡大と需要鈍化に直面していると指摘。新規プロジェクトの発注停滞で今後の受注残減少が株価の低迷要因になるとみる。

  中部電力(9502):4.7%高の1555.5円。みずほ証券は7日付で投資判断を「中立」から「買い」に、目標株価を1480円から1650円に引き上げた。健全な財務体質に加え、LNG火力発電のコスト競争力向上を通じた実質的な株主資本利益率(ROE)の改善を評価した。17年3月期経常利益予想を1161億円から1408億円に上方修正(会社計画1300億円)。

  住友林業(1911):4.4%高の1543円。SMBC日興証券は7日付で投資判断を「アンダーパフォーム」から「中立」に、目標株価を1400円から1700円に引き上げた。消費税増税が延期となり国内住宅事業が堅調に推移する見通しとなったほか、海外事業も合併・買収(M&A)効果で拡大が続くと分析。18年3月期営業利益予想を390億円から470億円に、19年3月期を420億円から490億円に上方修正した。

  丸和運輸機関(9090):9.7%高の2992円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は7日付で目標株価を3240円から3700円に引き上げた。マツモトキヨシホールディングス向けに続き、ネットスーパーなど低温物流向けの受託増加で事業規模が拡大、19年3月期までの新中期経営計画は超過達成すると見込んだ。17年3月期営業利益予想を44億円から45億円に(会社計画44億8300万円)、18年3月期を50億円から56億円に上方修正し、19年3月期を67億円と予想した。

  リプロセル(4978):5.5%高の540円。同社が開発するsrRNAを用いたヒトiPS細胞から体細胞をつくるために京都大学iPS細胞研究所と共同研究契約を結んだと7日に発表。同研究の応用が本格化されれば疾患の原因究明の加速化が期待できるという。

  リンテック(7966):3.8%高の2216円。SMBC日興証券は7日付で目標株価を2250円から2350円に引き上げた。北米子会社MADICOの合理化効果やアドバンストマテリアルズ事業の販売拡大、有形固定資産の減価償却方法変更などを理由に17年3月期営業利益予想を170億円から205億円に上方修正した(会社計画200億円)。

  ニフコ(7988):2.3%高の5770円。ドイツ証券は7日付で目標株価を6300円から6800円に引き上げた。前期にグローバル車種向けファスナーを大型受注し、今後、車両プラットフォームの更新タイミングに合わせ売上高はさらに拡大すると予想。17年3月期営業利益は前期比9.2%増の301億円と会社計画の276億円を上回ると予想したほか、18年3月期は332億円になると見込んだ。
  
  THK(6481):3.6%高の2093円。野村証券は7日付で目標株価を2000円から2150円に引き上げた。受注は日本では半導体装置向けが回復、中国は回復、欧米は安定的な増加が見込まれ、全体として緩やかな底入れになると予想。今期減益予想の営業利益は18年3月期に同証今期予想比7%増の220億円に回復すると試算した。

  ヨンドシーホールディングス(8008):3.4%安の2388円。7日発表の月次売上高によると、主力のFDCプロダクツの5月の既存店売上高は前年同月比8.1%減だった。アイテム別ではジュエリーが同8.1%減。

  TOTO(5332):1.7%安の4175円。SMBC日興証券は7日付で投資判断を「中立」から「アンダーパフォーム」に引き下げた。足元では競合他社の製品不良問題を受けた業績向上期待から株価が上昇しているが、良好な第1四半期業績を確認した後に反落する可能性があるとした。新しい目標株価は4000円。

  日本ゼオン(4205):4.9%安の789円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は7日付で目標株価を1100円から1000円に引き下げた。17年3月期営業利益予想を330億円から300億円に下方修正した(会社計画は280億円)。
 
  日本取引所グループ(8697):1.6%安の1328円。クレディ・スイス証券は7日付で目標株価を1320円から1160円に引き下げた。5月の売買代金実績の低迷などを受け、17年3月期営業利益予想を662億円から645億円に下方修正した。

 

 

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