加バリアントへの信頼再び揺らぐ-意図せぬ結果招いた投資家説明

  • パパ新CEOは減収の説明に取り組んだが、株価は15%安
  • バリアントは四半期報告書を提出、目先のデフォルトリスク回避

カナダの医薬品メーカー、バリアント・ファーマシューティカルズ・インターナショナルのジョー・パパ最高経営責任者(CEO)は就任から1カ月を経た7日、電話会議を開いて一部の主要薬品分野の売り上げが非常に低調で年内にあまり改善が見込めない理由についてアナリストに説明を試みた。

  しかし、パパCEOは投資家を安心させるほど詳細には踏み込まなかった。その代わり、経営陣の裁量である程度加減ができる「調整後利益」に注目するようアナリストに求めた。

  これを受けて同社は7日、前日比15%安の24.64ドルに売り込まれた。

  3カ月前には、発表資料で6億ドル(約640億円)のタイプミスが判明した上、当時のマイク・ピアソンCEOによる電話会議での混乱ぶりが嫌気され、株価は51%の急落を演じていた。

  2016年通期売上高見通しは3月時点と現時点で11億ドルの開きがある。皮膚科治療薬の販売は前四半期に43%減少し、「Xifaxan(一般名リファキシミン)」など胃腸疾患治療薬は特に期待外れだった。310億ドルに膨らんだ債務のデフォルト(不履行)を回避できるのか根強い疑問もある。複数の買収を通じて構築された同社の安定化にパパCEOが成功するかどうかも疑念が残る。

  7日の株式市場終了後にバリアントは延期していた米監督当局への四半期報告書の提出を行った。同社はここ数カ月間、提出を先送りしていたため、債権者はデフォルトを通告していた。今回の提出でデフォルトリスクは当面、避けられたものの、同社事業の課題は残る。

  パイパー・ジャフレーのアナリストで、バリアント株の投資判断を「アンダーウエート」とするデービッド・アムセレム氏は「米国の皮膚科分野やXifaxanをめぐる動きが短期的に改善する態勢にあるか明らかではない」と指摘した。

原題:Valeant Shakes Confidence, Again, in Attempt to Do Opposite (3)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE