4月経常収支は22カ月連続の黒字-原油安による輸入減で貿易黒字続く

モノやサービスを含む海外との総合的な取引を示す経常収支は、4月速報で22カ月連続の黒字となった。原油価格の下落に伴う輸入減が輸出の減少幅を上回り、貿易収支が3カ月連続で黒字になったことで経常黒字が拡大した。

  財務省が8日発表した国際収支統計によると、経常収支は1兆8785億円の黒字。前年同月比で41.7%増え、ブルームバーグの調査による予想中央値(2兆3030億円の黒字)を下回った。輸出額は10.4%減、輸入額は23.1%減で、貿易収支は6971億円の黒字となった。海外配当金や債券利子などの第一次所得収支は証券投資収益が減少し、18.9%減の1兆7805億円だった。

  三菱UFJモルガン・スタンレー証券景気循環研究所の宮嵜浩シニアエコノミストは統計発表前、「輸出に持ち直しの動きが出ている。米国や欧州向けに加え、中国向けも改善の兆しが出てきている」と指摘。円高が所得収支のマイナス要因になるとしながらも、「全体的にみると黒字が増えていく方向だ」との見方を示していた。

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