NY外為:ドル指数、1カ月ぶり低水準-米金利据え置き観測で

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7日のニューヨーク外国為替市場ではドルが下落。ドル指数は1カ月ぶり安値水準を付けた。米金融政策当局が近く利上げを実施する可能性はないとの見方が広がった。

  ドルは主要通貨と新興市場通貨の大半に対して下げた。イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長は6日、米国経済への向かい風が収まるのには数カ月間を要する可能性があると述べた。先週のドルは5月の米雇用者数の伸びが約6年ぶり低水準にとどまったことに反応して下げた。

  A.G.ビセット・アソシエーツの最高経営責任者(CEO)、ウルフ・リンダール氏は「ドルの地合いがゆっくりと悪くなっているのは明らかだ」と述べ、ドルは対円やユーロ、新興市場通貨に対して「今後6カ月間で下落するだろう」と続けた。金融政策当局よる引き締めに圧力がかかるとの見方が背景だ。

  先月のドルは月間ベースで上昇したが、今月に入ると再び下げている。低調な雇用統計や利上げ観測が遠のいていることが背景にある。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.4%低下。ドルはユーロに対してほぼ変わらずの1ユーロ=1.1358ドル。対円では0.2%下げて1ドル=107円37銭。新興国20カ国の通貨で構成する指数は0.6%上昇し、5月3日以来の高水準となった。

  今月14ー15日の連邦公開市場委員会(FOMC)で金利が引き上げられる確率はゼロとなっている。1週間前は24%だった。年末までの利上げを見込む確率は59%となっている。

  ラボバンク・インターナショナルのシニア為替ストラテジスト、ジェーン・フォーリー氏(ロンドン在勤)は「ドルの回復はここにきて停滞した。先週発表された予想外に弱かった雇用統計と、金融政策当局は夏の利上げを9月以降に見送る可能性が高いとの観測が背景だ」と述べた。

  ブルームバーグがまとめたアナリスト予想によると、ドルは年末までに対ユーロで1ユーロ=1.10ドル、対円で1ドル=115円に上昇すると見込まれている。  

原題:Dollar Falls to 1-Month Low as Traders See Fed Staying on Hold(抜粋)

(相場を更新し、第4段落を加え、第6段落以降を追加します.)
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