ユーロ圏:1-3月GDP前期比0.6%増に上方修正-個人消費が追い風

ユーロ圏経済の1ー3月(第1四半期)成長率は従来の見積もりをやや上回った。設備投資に加え、個人消費の伸びが追い風となった。

  欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が7日発表した1-3月期の域内総生産(GDP)確定値は前期比0.6%増となった。これは4月29日に発表された速報値に並ぶ水準。5月13日公表の改定値では0.5%増に小幅下方修正されていた。

  今回の成長率は1年ぶり高水準。だが、欧州中央銀行(ECB)は4-6月(第2四半期)に成長が鈍化し、インフレ率は極めて低い水準またはマイナス圏に落ち込む公算が大きいと予想している。ECBは先週の会合で刺激策の据え置きを決定。ドラギ総裁は同日に、新興国の見通し悪化や遅々とした構造改革、英国のEU残留・離脱の是非を問う国民投票が23日に行われることなどを見通しへの下振れリスクの要因として挙げた。

  ING銀行(アムステルダム)のシニアエコノミスト、バート・コレイン氏は、「家計支出と設備投資の双方の改善がユーロ圏のより持続的な回復を支えている」と指摘。「輸出が増えなければ、4-6月の成長ペースはやや鈍化しそうだ。それでも緩やかなペースは維持できるだろう」と語った。

  ユーロスタットの発表によれば、1-3月期の家計支出は前期比0.6%増と、伸び率は昨年10ー12月(第4四半期)の0.3%から加速した。一方で政府支出は0.4%増で、前期の0.5%増を下回った。総固定資本形成は0.8%増と、これも前期の1.4%増から減速。輸入が輸出を上回り、純貿易のGDP成長率に対する寄与度はマイナス0.1ポイントとなった。

原題:Euro-Area Economy Grows Faster as Consumption Gathers Pace (1)(抜粋)

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