世銀:今年の世界成長率見通し、2.4%に下方修正-先進国が低迷

  • 米成長率は1.9%に、従来は2.7%と予想
  • 日本は0.5%成長へ-1月時点の1.3%から大幅引き下げ

  世界銀行は7日、2016年の世界経済成長率見通しを引き下げた。米国などの先進国で企業支出が減少し、新興市場の資源輸出国が商品価格下落への対応に苦しんでいることが背景だ。

  世銀は年2回発表する世界の経済見通しに関する報告書で、世界の国内総生産(GDP)が今年2.4%増加すると予想。昨年と同じ成長ペースにとどまるとしている。今年1月時点では2.9%増と見込んでいた。17年には成長率が2.8%に上昇するとみている。

  世銀によれば、下振れリスクが年初以降に一段と鮮明になった。商品輸出国の状況悪化や新興市場大国における民間債務の増加、政策・地政学面での不確実性の高まりを含む広範な課題が浮上しているという。

  今年の先進国成長率見通しは1.7%と、0.5ポイント下方修正され、これが世界の成長率予想引き下げのほぼ半分を占めた。昨年の先進国経済は1.8%の成長だった。今年の米成長率は1.9%と1月時点の予想(2.7%)から引き下げられた。原油安で米エネルギーセクターの設備投資が壊滅状態となったほか、強いドルと外需の軟化で輸出が伸び悩んだとした。

  日本の成長率見通しも0.5%と、1月時点の1.3%から下方修正された。個人消費と輸出の弱さを理由に挙げた。

低成長均衡

  世銀のチーフエコノミスト、カウシク・バス氏は記者団との電話会見で、「08年に米国で危機が始まってから8年だが、世界経済は低成長均衡というわなにとらわれ続けているようだ」と述べた。

  今年に入り商品相場は回復し、原油価格も持ち直している。ただ世銀はこうした回復は最近数年の急落から部分的に反転したにすぎないと指摘。今年の原油価格見通しを平均で1バレル=41ドルと、1月時点の予想(51ドル)から引き下げた。商品輸出への依存度が高い新興国については、成長率見通しを0.4%と、1月時点の予想から1.2ポイント下方修正した。

  今年の中国経済成長率は6.7%とし、予想を据え置いた。ブラジルはマイナス4%成長と、1月に見込んでいたマイナス2.5%から下方修正。ロシアはマイナス1.2%とし、年初時点の予測から0.5ポイント引き下げた。

原題:World Bank Cuts Global Growth Outlook as Rich Economies Stumble(抜粋)

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