豪中銀:政策金利据え置き、ガイダンスは示さず-豪ドル上昇

更新日時
  • エコノミスト26人中、1人を除く全員が据え置きを予測
  • トレーダーが織り込む8月までの利下げの確率は46%に低下

オーストラリア準備銀行(中央銀行)は7日、政策金利であるオフィシャル・キャッシュレートの誘導目標を過去最低の1.75%に据え置いた。政策ガイダンスは示さなかった。これを受けて利下げは先月が最後になるかもしれないとの観測がトレーダーの間で広がり、豪ドルは上昇した。

  ブルームバーグがエコノミスト26人を対象に実施した調査では、1人を除く全員が据え置きを予測していた。1-3月(第1四半期)のコアインフレ率が記録的な低水準となったことを受けて、豪中銀は5月に0.25ポイントの利下げを実施。その後、大半のエコノミストが豪中銀は8月に利下げを再開すると予想している。

  JPモルガン・チェースの豪債券・通貨戦略責任者サリー・オールド氏は「明確な緩和バイアスがなかったのはやや意外だった」と指摘。弱い米雇用統計とそれに続く豪ドル上昇に触れ、「最近の米経済動向を踏まえると、豪中銀はその代償を払うことになるだろう」と述べた。

  1日に発表された1-3月期の豪国内総生産(GDP)は前年同期比3.1%増と、約3年半ぶりの高水準を記録。4月の企業向け融資は2009年以来の高い伸びとなり、投資が上向いている可能性を示唆した。ところが物価圧力は依然弱く、メルボルン・インスティチュートが6日発表した民間指標によると、5月の消費者物価指数(CPI)は0.2%低下した。
  
  スティーブンス総裁は声明で、「政策委員会は今回の会合で政策姿勢を維持することが、先行き持続可能な経済成長やインフレ率の目標回帰に合致すると判断した」と説明。「豪州では企業投資の非常に大きな落ち込みにもかかわらず、全体の成長が続いていることを最近のデータが示している。内需の他の分野や輸出はトレンド以上のペースで拡大している」と分析した。

  豪ドルは対米ドルで0.9%上昇し、シドニー時間午後3時51分(日本時間同2時51分)現在は1豪ドル=0.7430米ドルで取引されている。

  銀行間の先物市場のデータによると、4-6月(第2四半期)CPI発表後の最初の会合となる8月より前に政策金利が1.5%に引き下げられる確率は46%に低下。6日時点では64%だった。

原題:Australia Holds Rate; Lack of Policy Guidance Spurs Currency (1)(抜粋)

(3段落目以降にコメントや説明を追加して更新します.)
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