米議員がファイザーなどに書簡、過剰摂取拮抗薬値上がりの説明求める

  • オピオイド鎮痛薬の拮抗薬ナロキソンの価格が急騰との報道受け
  • ファイザーやマイラン、アダプト・ファーマなど5社に送付

米上院議員2人が製薬会社5社に対し、医療用などのオピオイドの拮抗薬ナロキソンの値上げについて説明するよう求める書簡を送付した。米国では近年、鎮痛剤やヘロインの過剰摂取が急増している。

  スーザン・コリンズ議員(共和、メーン州)とクレア・マカスキル議員(民主、ミズーリ州)が書簡を送付したのはファイザー、マイラン、アンファスター・ファーマスーティカルズ、アダプト・ファーマ、カレオの5社。議員らは3日付の書簡にオンラインメディアのポリティコの記事を引用。同記事はナロキソンの少なくとも1バージョンの価格がこの2年間で最大17倍に上昇したと報じていた。コリンズ議員は上院高齢化問題特別委員会の委員長で、マカスキル議員は同委の民主党トップ。

  アダプトの広報担当トム・ダディ氏は同社のナロキソンのバージョンが昨年承認されて以来、値上げはしていないと発言。アンファスターとファイザーは今回の問い合わせに協力すると表明した。カレオとマイランはこれまでのところ議員らの質問にコメントしていない。

  米国立衛生研究所(NIH)によると、米国では2014年にオピオイド処方鎮静薬の過剰摂取による死亡者が約2万人と、01年から3倍余りに増加した。オピオイドの1種であるヘロインによる死者数は同期間に2000人から1万2000人に増えた。

  ナロキソンは過剰摂取の拮抗薬として需要が拡大しており、警察や救急医療の現場で使われている。オバマ政権は3月、ナロキソンの購入と同薬を使用する救急隊員の訓練費用として、州に計1100万ドル(約11億8500万円)を支給すると発表した。

  ポリティコは、カレオのナロキソン自己注射剤2個入りセットの価格がわずか2年で575ドルから3750ドルに上昇したと報じていた。

原題:Senators Probe Five Drugmakers on Price of Overdose Antidote (1)(抜粋)

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