フェイスブック共同創業者がほれ込んだ新興企業、不動産に風穴開ける

  • サベリン氏は住宅探しのシンガポール新興企業が有望とみている
  • 物件のランク付けは手数料ではなく、情報の完成度とタイムリーさ

米フェイスブックを離れざるを得なくなってから10年。同社の共同創業者エドゥアルド・サベリン氏は、支援していることを誇れる新たなインターネット新興企業を見つけた。

  今度はアジアのベンチャーキャピタリストとして活動しつつあるサベリン氏は、ダリウス・チャン氏(35)が設立し、シンガポールで住宅探しサービスを手掛けるほぼ無名の99.COが有望だと考えている。2009年にシンガポールに居住地を移してから動静が目立たなかったサベリン氏が同社にお墨付きを与えるのは異例だ。

  ブラジル出身のサベリン氏は、先月下旬に開かれた99.COの設立2周年記念イベントに参加し、メディアの前で珍しくチャン氏と並んでカジュアルインタビューに臨んだ。サベリン氏は「彼はビジネスを発展させてきた。質が高く、新興企業の世界で2つの見事な特徴を兼ね備えている」と説明。「1つ目はしっかり集中していること。相当多くのリソースがあり、壮大なビジョンもある。集中する必要がある。2つ目は断固とした業務執行だ」と話した。

  チャン氏は不動産のリストにグーグルのようなアプローチを持ち込み、プロパティーグルなどの主要ライバル企業に挑戦しようとしている。この戦術で、伝統的な業界モデルをひっくり返すことができると考えている。

  99.COは広告を表示せず、エアビーアンドビーのようなインターフェースを採用。賃貸や売却用物件をランク付けするのは手数料ではなく、情報の完成度とタイムリーさだ。例えば、同社のモデルでは、より多くの写真に加え、通勤時間や周辺で食事が取れる選択肢も盛り込んだ投稿が好まれる。

  競合のサービスでは、手数料をより多く支払った不動産業者の露出が多くなるのが一般的だ。しかし、99.COでは住宅を探している人が実際に問い合わせをして初めて業者に料金を請求するとチャン氏は話す。業者に不動産情報の改善を促すことで物件を探している人を手助けすることになる。

  99.COの社名は99%の人たちに仕えたいというチャン氏の思いに由来する。あまりに多くの住宅所有者を巻き込んだ金融混乱について同氏がより深く考えるようになったのは、サブプライム危機時だった。そして透明性が高く、分かりやすい不動産サービスを始めようと決めた。「人々は理解していない不動産を購入していた」とチャン氏は語る。

  同氏は「われわれはランキングでお金をもらわない。われわれにできることは、不動産業者に姿勢を改めてもらうインセンティブとしてランキングを使うことだ」と述べた。

原題:Facebook Co-Founder Saverin Takes a Shine to Singapore Underdog(抜粋)

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