ドル・円が107円後半に上昇、日本株高で-政策据え置きで豪ドル上昇

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  • 107円22銭まで水準を切り下げた後、107円89銭までドル高・円安進行
  • 米雇用統計を受けたショックは徐々に戻していく形-ソシエテ

7日の東京外国為替市場では、ドル・円相場が1ドル=107円台後半に上昇した。日本株の堅調を背景に、リスク選好に伴う円売りがやや優勢となった。

  午後3時33分現在のドル・円相場は107円67銭付近。反発して始まった日経平均株価が下落に転じると107円22銭まで水準を切り下げたが、株価が再びプラス圏に浮上して上昇幅を拡大すると一時107円89銭と2営業日ぶりの水準までドル高・円安が進んだ。

  ソシエテ・ジェネラル銀行東京支店の鈴木恭輔為替資金営業部長は、「ドル・円は株価の動向につられて上下動している」と指摘。その上で、「下値に関しては、昨日106円台で浅川財務官が為替動向を注視していると述べたこともあり、円買いがしづらい状況になっている」と言い、「さらにイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長のコメントが総じてCautiously  Optimistic(慎重ながら楽観的)だったことで、ドル買い戻しの流れになっている。このため米雇用統計を受けたショックは徐々に戻していく形になるだろう」とみる。

  イエレン議長は6日の講演で、「中長期的な物価安定と最大限の持続可能な雇用を確保するため、フェデラルファンド(FF)金利は時間をかけて緩やかに上昇しなくてはならないだろうと、私は引き続き考えている」と述べた。

  IG証券の石川順一マーケットアナリストは、「23日に英国で欧州連合(EU)離脱をめぐる国民投票を控えて、6月の米利上げというのはタイミング的に非現実的なシナリオ」とし、「6月の連邦公開市場委員会(FOMC)の焦点は7月利上げに向けたシグナルだ」と説明。その上で、「FOMC待ちの中で、ドル・円は株式にらみの円の動向に左右されやすい」と話す。

  オーストラリア準備銀行(中央銀行)は7日、政策金利であるオフィシャル・キャッシュレートの誘導目標を過去最低の1.75%に据え置いた。政策ガイダンスは示さなかった。

  これを受けて利下げは先月が最後になる可能性があるとの観測がトレーダーの間で広がり、豪ドルは上昇。対米ドルでは一時1豪ドル=0.7438米ドルと、5月6日以来の高値を付けた。対円では一時1豪ドル=80円09銭付近と、1日以来の水準まで上昇した。

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