ウォール街の銀行に規制免除も、条件は資本の大幅上積み-米共和党案

  • ヘンサーリング議員はNY講演でドット・フランク法廃止計画公表へ
  • 大胆な提案はボルカー・ルールと消費者金融保護局も標的に

米下院の共和党幹部、ジェブ・ヘンサーリング議員は米銀との取引を望んでいる。数千億ドルの追加資本を積むことを条件に、多数の厄介なルールから逃れることを認める取引だ。

  下院金融委員会のヘンサーリング委員長はこれを、米金融規制改革法(ドット・フランク法)廃止を目指した大胆な提案の重要事項に位置付けた。7日に同委員長がニューヨークで打ち出す案は、銀行による自己資本を使ったトレーディングを規制する「ボルカー・ルール」を排除し、消費者金融保護局(CFPB)の体系を見直し局長権限を弱めることも盛り込んでいる。

  この提案が年内に法制化される見込みはほとんどないものの、ドナルド・トランプ氏が11月の大統領選挙で勝利し共和党が議会の過半数を維持できた場合に、2010年成立の金融規制改革法を置き換える選択肢として議員らが目を向ける可能性はある。共和・民主両党はいずれもウォール街に便宜を図っていると受け止められたくはなく、ヘンサーリング委員長は大手銀に依然として厳しい姿勢を取りつつも規制を一部廃止することを目指している。トランプ氏はかねて、ドット・フランク法の見直しで独自案を打ち出すと表明している。

  ヘンサーリング委員長は銀行の規制免除でレバレッジ比率に注目する。この比率は金融機関の安全性を見極める尺度で、総資産に対するティア1自己資本の割合を指す。シティグループは昨年末時点で7.1%、ウェルズ・ファーゴは7.8%だった。同委員長は規制の適用が除外されるには同比率を10%以上にする必要があるとしており、ウォール街の大手金融機関に「新たに数千億ドルの自己資本」が必要になると試算している。

原題:Super-Capitalized Banks Free From Rules in Top Republican’s Plan(抜粋)

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