ブラジル2位の銀行カイシャ、7700億円の救済計画必要に-アナリスト

  • カイシャ・エコノミカへの資本注入は不可避とアナリストらは指摘
  • 救済コストでブラジルの財政赤字は拡大する可能性

就任から1カ月間に過去最大の財政赤字や増加する債務、汚職事件、ジカ熱ウイルスへの対応に追われてきたブラジルのテメル大統領代行は今後、同国2位の規模を持つ銀行に対する多額の救済計画に時間を割くことになる可能性がある。

  ブラジルが景気刺激策で頼りとするブラジル連邦貯蓄銀行(カイシャ・エコノミカ・フェデラル)は今後1年から1年半に政府から資金注入を受ける必要が生じる、と同行のバランスシートを分析しているアナリストらは指摘する。この100年で最悪のリセッション(景気後退)で同行の融資ポートフォリオは痛んでおり、延滞やデフォルト(債務不履行)が増加している。一方で自己資本規制は強化されている。

  民間の銀行アナリスト1人によれば、同行は最大250億レアル(約7700億円)を必要とする可能性がある。これはブラジル政府の2015年の歳入の約2%に相当し、今後1年半の間には注入が見込まれるという。アナリストは試算を公表していないとして匿名を条件に話した。

  ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、アルジュン・ボーリー氏は「資本は現時点で最大の懸念材料だ」と述べ、「過去1年間でカイシャの普通株Tier1比率は130ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下した。これは持続的でない」と指摘した。

  同氏によると、ブラジル中央銀行が利下げする見通しであることから、今年の純金利収入は伸び悩む見込み。手数料収入は通期見通しを下回っている。資産売却は同行の資本ニーズに大きな効果をもたらさないという。

原題:Brazil’s Second-Biggest Bank Seen Needing $7 Billion Rescue Plan(抜粋)

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