原油が「最適価格」に近づく-70年の歴史有するリグ稼働指数に注目

  • 石油リグ稼働数、昨年12月以降で最大の増加:ベーカー・ヒューズ
  • リグ稼働数の増加トレンド続けば原油価格下落の可能性:IG

原油価格が1バレル=50ドルに上昇したことを受けて稼働を再開するリグ(掘削装置)が増え、市場関係者は再び米国に注目している。生産の回復により原油価格の上昇が抑制されるとの見方が強まっている。

  モルガン・スタンレーは6日のリポートで、価格上昇に伴い「全ての視線」が米国に集まっていると指摘。向こう数カ月間はリグ稼働数のトレンドが注視されるとの見通しを示した。ベーカー・ヒューズによれば、先週稼働を再開したリグは9基と、昨年12月以降で最多で、リグ稼働数の増加は今年に入って2回目。同社は1944年からデータを集計している。

  IGのアナリスト、アンガス・ニコルソン氏(豪メルボルン在勤)は電話インタビューで「今後の価格動向をめぐる最大の関心事は、向こう数週間、リグ稼働数が引き続き増加するかどうかだ」と指摘。「3-4週間にわたって増加しトレンドが見え始めれば、市場では懸念が高まり価格は1バレル当たり40ドルかそれを下回る水準に下落する可能性がある」と述べた。

  原油価格は今年初めに付けた12年ぶりの安値から上昇し、シティグループが1バレル=50-70ドルのレンジと考えるシェールオイル生産にとって「最適な水準」に入りつつある。世界各地で供給に支障が出たほか、米国の生産が減少する中、原油価格は上昇している。米国ではリグ稼働数が2009年以来の低水準に落ち込み、市場への供給は日量50万バレル減少した。

原題:Oil Near ‘Sweet Spot’ Puts 70-Year-Old U.S. Index in Focus (2)(抜粋)

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