英国民投票、トレーダーも徹夜覚悟-JPモルガンやRBSが為替対応

  • モルガン・スタンレーやロイズも、揺れの大きいポンド相場を監視
  • 不透明性で取引量増加、苦境の証券部門に恵みか

欧州連合(EU)残留か離脱かを問う国民投票が行われる23日、英国の政治家は夜も寝ていられないだろう。だが、その夜に徹夜を強いられるのは、政治家だけではない。

  事情を知る関係者によると、ロンドンのJPモルガン・チェース、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)、モルガン・スタンレー、ロイズ・バンキング・グループなどの銀行はそれぞれ、国民投票の結果が伝わってくるに従って動く市場の監視と顧客の注文対応のため、トレーダーを徹夜で勤務させる計画だ。この役目が最も回ってきそうなのは為替トレーダー。市場が24時間開いている上、投票が近づくにつれ振れ幅が拡大しているポンドの動きに対応する必要があるからだ。

  銀行幹部らはEU離脱(Brexit)が決まった場合、ロンドン在勤者の数を減らす恐れがあると警告を繰り返しているものの、この投票をめぐりトレーディングが増加し、苦境にあえぐ証券部門には恵みになる可能性がある。調査会社コーリション・デベロップメントの調べによると、世界最大級の投資銀行における為替トレーディングの1-3月収入は前年同期比32%減少した。

英国民投票を前にパンフを配布する残留支持者

Photographer: Simon Dawson/Bloomberg

  JPモルガンの銀行アナリスト、キアン・アボホセイン氏は6日付のリポートで、「英国民投票をめぐる不透明性で6月の相場は変動が大きい」と指摘。これが例年この時期に減速する傾向がある為替トレーディングの収入を押し上げる可能性があると予想した。

  英国民投票はロンドン時間23日午後10時に締め切られる。複数の調査会社職員が先月述べたところによると、ヘッジファンドや銀行はこれまでに調査会社に接触し、投票当日の情報収集方法について問い合わせた。今回は投票締め切り後に公式の出口調査の結果が公表されることがなく、情報に対する需要は極めて大きい。結果の明確な方向性が出る時間は定かではなく、最終結果の発表は明朝になる見込みだ。

  

原題:JPMorgan, RBS Said to Staff Trading Floors Overnight for Brexit(抜粋)

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