雇用統計低調で大統領選に向け民主党に懸念-「衝撃的」とトランプ氏

  • 雇用統計が1カ月悪くても大統領選の行方は変わらない公算が大きい
  • 他のデータは経済が健全であることを示している-ホワイトハウス

5月の米雇用統計が極めて低調な内容となったことで、大統領選挙で再び勝利を目指す民主党のもくろみが景気鈍化により崩れるとの懸念が浮上している。5月の雇用者数は3万8000人増と、2010年9月以来の低い伸びにとどまった。

  共和党は今回の雇用統計に飛びつき、大統領の経済実績を攻撃する材料とした。5月の雇用者数の増加幅はブルームバーグが調査したエコノミストの予想中央値(16万人)を大きく下回った。

  大統領選で共和党候補指名が確実となったドナルド・トランプ氏は雇用統計について、「衝撃的」で「ひどい内容」だとツイートした。また、共和党全国委員会(RNC)のプリーバス委員長は「雇用創出と経済を軌道に戻すために何が必要かを知っている成功した実業家」のトランプ氏が大統領に選出されるべきであることを示していると指摘した。

  一方、ホワイトハウスの補佐官は、5月は期待外れの結果になったものの、経済は健全だと主張した。大統領経済諮問委員会(CEA)のファーマン委員長は声明で、消費や自動車・住宅販売の改善など他の明るいトレンドの文脈の中で雇用統計をとらえることが重要だと指摘した。

  雇用統計が1カ月低調な内容となっても、5カ月余り前の段階では大統領選に大きな影響を及ぼす可能性は低い。過去の失業データと大統領選の結果にはほとんど相関関係がない。オバマ大統領が12年に再選した際の失業率は7.9%と、現職の大統領としてはフランクリン・ルーズベルト氏以降で最高だった。

原題:Democrats Hope Jobs Report Is a Blip and Not Trump’s ‘Bombshell’(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE