米中は為替協議で「大幅に前進」-ルー財務長官

  • ルー長官、中国当局は通貨をめぐり正しい方向に進んでいる
  • 中国が人民元の上下動容認でも米国は批判しないとルー長官

中国を訪問しているルー米財務長官は5日、米中両国が過去数年間に為替相場をめぐる協議で前進を遂げたと述べた。中国が過剰生産能力を制御できるようになることが、同国経済の拡大に不可欠だとの見方も示した。

  ルー長官は北京の清華大学の学生を前に講演し、中国当局は通貨について正しい方向に進んでいるとコメント。ただ、昨年8月の中国人民銀行(中央銀行)による通貨政策に関する意思伝達は「明確でなかった」との考えを示した。

  ルー長官は「中国は秩序だった方法で、一段と市場を重視した為替相場に移行することにコミットしている」とした上で、「中国が改革計画を堅持することが重要だ」と論じた。

  ルー長官は6、7両日に北京で開かれる米中戦略・経済対話に出席する。米側からはケリー国務長官、中国側からは汪洋副首相と楊潔篪国務委員も会合に臨む。

  ルー長官は質疑応答で、中国当局が人民元相場の上下動を容認したとしても、米国は批判しないとの立場を表明。当局は「実際、人民元の押し下げではなく、押し上げのために介入している」と指摘した。

  その上で、「公平な競争条件があるかや、米中間で公正な競争が行われているかの認識の面で極めて重要」であるため、この問題は引き続き重大な関心事だとする一方、「今振り返れば、われわれは大幅に前進したと言える問題だ」と付け加えた。

  ルー長官はこのほか、中国の過剰生産能力は世界の鉄鋼産業に多大な影響を及ぼしていると述べるとともに、他の国々もこの件に疑問を投げ掛けていると言明。過剰生産能力は経済の効率性を損なうと語った。

原題:U.S., China Make Great Progress in Currency Talks, Lew Says (1)(抜粋)

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