原油価格の上昇、長くは続かない可能性も-OPECは楽観的

  • イランの産油量が制裁前の水準に近づく一方、他の場所で供給に支障
  • 失われた生産分が回復すれば価格に再び下押し圧力かかる可能性

原油価格の12年ぶり安値からの上昇は長くは続かない可能性がある。イランの生産が予想より速いペースで回復しているためだ。

  石油輸出国機構(OPEC)加盟国の間で原油価格が回復しつつあるとの楽観的な見方が広がり価格が下支えされる中、OPECは2日にウィーンで開いた総会で新たな生産の上限を決定せず産油量を制限しない政策を維持した。イランのザンギャネ石油相は、他の加盟国が総会で同相に対し、イランのさらなる増産計画について否定的なシグナルを発することはなかったと述べた。

  イランの産油量は2011年以来の高水準に達しており、国際エネルギー機関(IEA)の予想より早く制裁前の水準に回復している。一方、イランの産油量が回復してもナイジェリアやカナダで供給に支障が出たため原油価格は1バレル=50ドルに上昇し、一部の市場関係者が予想していた壊滅的な状況は回避されている。ただ、コメルツ銀行とバークレイズのアナリストらによれば、失われた生産分は世界の他の場所で回復する可能性があり、そうなれば価格には再び下押し圧力がかかる可能性がある。

  コメルツ銀行の商品調査責任者、オイゲン・ワインベルク氏(フランクフルト在勤)はイランの「生産の増加は予想を上回った」と指摘。「需給は均衡に近づいているが、それは恐らく一時的な供給障害によるものと思われる」と述べた。

原題:OPEC Optimism Masks Challenge to Oil’s Rally From 12-Year Low(抜粋)

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