英国の欧州連合(EU)離脱(Brexit)支持派が、残留派に対して世論調査で優位に立った。ユーガブ(YouGov)が電子メールで配布した調査結果で明らかになった。EU離脱の賛否を問う国民投票まで3週間足らずとなる中で、残留キャンペーンを展開するキャメロン英首相にとって逆風圧力が強まる結果となった。

  ITVのテレビ番組「グッドモーニング・ブリテン」のためにユーガブが実施した世論調査では、離脱に投票するとの回答が45%と、残留支持の41%を上回った。11%が態度をまだ決定していないと答えた。4月と5月の調査では残留支持派がリードしていた。EU離脱の賛否を問う6月23日の国民投票を控えて、離脱派に対する残留支持派のリード縮小や離脱派の逆転を示す結果が他の世論調査でも示されている。

メージャー元英首相
メージャー元英首相
Photographer: Carl Court/Getty Images

  キャメロン首相は他の政党の有力政治家との共同書簡(6日付)で、EU離脱キャンペーンを推進する陣営について、国民に対する「経済的なペテン」を行っていると反撃。メージャー元英首相も5日のBBCとのインタビューで、EU離脱キャンペーンを汚いと非難。離脱推進派のボリス・ジョンソン前ロンドン市長を「宮廷の道化師」のようだと批判した。
  
  メージャー氏はEU離脱推進派について、「数え切れないほどの不正確で、率直に言って真実でない情報を英国民にばらまき」始めていると述べ、「離脱が決まればどうなるか彼らは語っていないが、大きな混乱を伴う悲惨な事態を招き、市井の人々が最も苦しむことになると私は思う」と発言した。

  キャメロン首相は電子メールで配布した発表文で、「英国がEUを離脱すれば、経済が直ちに衝撃を被るという点でほぼ全ての専門家の見解が一致している。住宅ローン金利が上昇する明らかな危険が現に存在する」と訴えた。英ブックメーカー(賭け屋)ラドブロークスの予想オッズによれば、英国民投票でEU離脱が支持される確率は29%。同社は5日に「離脱」陣営への支持がスローダウンする兆候は示されていないと説明する一方、「『残留』はなお強く支持されている」と報道資料で指摘した。

原題:‘Leave’ Camp Leads in Brexit Battle as Major Turns Fire on Boris
Ex-Premier Major Slams Brexit Camp as Leave Momentum Builds (1)
(抜粋)

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