ルー米財務長官:中国は金融政策の伝達でさらに熟練する必要

更新日時
  • 8月の乱高下は市場が人民銀の行動に混乱したことを示す
  • 米中戦略・経済対話に先立ち、ブルームバーグのインタビューで語る

ルー米財務長官は5日、世界経済で中国の果たす役割が拡大するのに伴い、同国は金融政策の伝達改善が必要だと指摘した。米中戦略・経済対話に先立ち、北京でのブルームバーグのテレビインタビューで語った。

  ルー財務長官は、昨年8月の中国人民銀行(中央銀行)による人民元切り下げ後の市場の乱高下について、「何か分かりにくく伝達がうまくいかなかったことを反映し、中国経済が実際より、あるいは政策担当者が考えていたよりもずっと弱い状況にあるのではないかという懸念が生じた」と指摘。「中国が経済の次のステップをどう考えているか世界と市場が注目している」という理由から「政策経路の伝達および自国の経済分析でさらに熟練する」ことの重要性が今回の出来事で浮き彫りになったと主張した。

  人民元切り下げが行われた際に休暇中だったルー財務長官は、人民銀の政策担当者に説明を求めるための電話に多くの時間を費やし、「彼らが自分たちの行動をどのように見ているか把握した後、私は『世界はそのようには見ていない』とすぐに伝えた」と当時を振り返った。財務長官によると、人民銀の易綱副総裁が数日後により明白な説明を行ったことで「事態は落ち着きを取り戻し始め」、さらには周小川総裁が長めのインタビューで見解を説明した。

戦略対話

  ルー財務長官とケリー米国務長官は6日から2日間の日程で始まる米中戦略・経済対話のため北京入りしている。より市場原理に基づいた為替レートへの移行や余剰生産能力の削減といった中国の抱える問題を含め、米中間の課題について協議する。

  ルー財務長官は中国の鉄鋼業界について、「過剰生産能力に対処する政策の実行をわれわれはまだ目にしていないと思う」と発言。中国の余剰能力が世界の鉄鋼・アルミ市場を「ゆがめている」と指摘し、「問題が長引けば、将来の成長を損なう影響をもたらすだろう」と語った。

  財務長官は、より柔軟な為替相場に移行する中国の取り組みについて、「わずか数年前と比べて真の前進が見られた。上下動の圧力が存在する中で、より市場原理に基づく為替レートへの秩序ある移行へのコミットメントが確固たる政策であり続け、将来的に一方的な政策にならないようにする必要性をわれわれは明確にしてきた」と述べた。

原題:China Must Become ‘More Adept’ at Policy Communication, Lew Says(抜粋)

(3段落目以降を追加して更新します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE