米クリーブランド連銀総裁:緩やかな利上げを予想、弱い雇用統計でも

  • 経済成長は上向いているため「緩やかな金利上昇ペースが適切」
  • 5月の雇用統計を受けて6月利上げの観測は後退

米クリーブランド連銀のメスター総裁は4日、直近の雇用統計の弱さにかかわらず米金融当局が緩やかに利上げすべきだとの見解を示した。前日発表された5月の雇用統計を受けて6月利上げの観測は後退している。

  メスター総裁はストックホルムで記者団に対し、米経済成長は上向きインフレは目標に向かっており、米国は完全雇用の状態にあると述べた。

  2016年の連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持つ同総裁は「当局の金融政策目標を達成するためにはフェデラルファンド(FF)金利誘導目標の緩やかな上昇ペースが適切だと引き続き考えている」と述べ、「利上げの時期や緩やかな道筋の勾配はデータ次第」と付け加えた。

メスター総裁

Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

  3日公表の5月の米雇用統計によると、非農業部門雇用者数の伸びは単月としては約6年ぶりの低水準だった。これを受け米当局は年内の金融引き締めに意欲的にならないとの観測が強まった。

  メスター総裁は期待外れの内容の雇用統計を軽視すべきではないとしながらも、季節要因が大きく、ベライゾン・コミュニケーションズのストも数字に悪影響を及ぼしたため「1つの統計からあまりに多くのことは読み取れない」と指摘。「経済は正しい方向に間違いなく進んでおり」、「弱い雇用統計でも私の経済見通しは基本的に変化していない」と付け加えた。

  米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は6日に講演する予定で、その後はFOMC開催を1週間後に控えて政策当局者が公の場での発言を自粛する期間に入る。アマースト・ピアポント・セキュリティーズのチーフエコノミスト、スティーブン・スタンリー氏は「イエレン議長が6月利上げ説を封印することになろう」と語った。今月のFOMCの結果は15日に公表される。

原題:Fed’s Mester Sees Gradual Rate Boosts Despite Weak Jobs Data (1)(抜粋)

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