米国債(3日):急伸、昨年9月以来の大幅な上げ-雇用失速で

更新日時

3日の米国債は急伸。朝方発表された5月の米雇用統計で雇用の失速が示され、早ければ今月中と予想されていた米利上げ見通しが弱まった。

  2年債利回りは昨年9月以来の大幅な低下。5月の雇用者数は3万8000人増と、ほぼ6年ぶりの低水準となった。5月の増加幅はブルームバーグがまとめたエコノミスト予想レンジの下限をも下回った。5年債と30年債の利回り差は3月以来の最大となった。

  ユナイテッド・ネーションズ・フェデラル・クレジット・ユニオン(ニューヨーク)の最高投資責任者(CIO)、クリストファー・サリバン氏は「かなり衝撃的な内容だ」と述べ、米金融当局は「近く見込んでいた利上げを確実に見送るだろう。恐らく夏以降の利上げを考えざるを得ないだろう」と続けた。

  イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長は先週時点で、米経済の改善が続いており「今後数カ月のうちに」追加利上げが正当化されるとの認識を示していた。FRBのブレイナード理事は3日、「追加のデータを待つことが有益になる」と発言した。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーのデータによると、ニューヨーク時間午後5時現在、2年債利回りは前日比12ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.77%。一時は0.76%まで低下した。同年債価格(表面利率0.875%、償還期限2018年5月)は7/32上げて100 6/32。週間ベースでの利回りは14bp低下と、4月1日終了週以来で最も下げた。

  10年債利回りは10bp下げて1.70%。週間ベースでは15bp低下し、1月8日終了週以来で最大の下げとなった。

  金利先物データによると、6月利上げの確率はわずか4%。雇用統計発表前は22%だった。7月利上げの確率は27%、年末までが57%となっている。
 
  ビル・グロース氏は雇用統計発表後のブルームバーグとのインタビューで「利上げ見通しを6月から7月へと確実に遅らせるには十分な衝撃だ」と述べた。

  この日の5年債と30年債の利回り差は128bpだった。
 
原題:Treasuries Surge by Most Since March as U.S. Jobs Growth Stalls(抜粋)

(相場を更新し、第4段落を追加し、第6段落以降を加えます.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE