6月米利上げの可能性は消滅、5月の雇用統計で-投資家らの見方

5月の米雇用統計の内容を受けて、市場では6月利上げ観測が消えた。

  エコノミストや投資家は今月14ー15日の連邦公開市場委員会(FOMC)で金融政策が引き締められる可能性はないとの見方でおおむね一致している。さらに7月利上げも厳しいとみている。

  アマースト・ピアポント・セキュリティーズのチーフエコノミスト、スティーブン・スタンリー氏は「これまでの金融当局の慎重な対応を見る限り、今回のような統計が発表された後で利上げを決定するとは考えにくい」と述べた。

  5月27日のイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言を含め、当局者は近い将来の利上げを支持する発言を繰り返しており、投資家らは6月もしくは7月の利上げ観測を強めていた。

  JPモルガン・チェースの米国チーフエコノミスト、マイケル・フェローリ氏は「経済成長の勢いや今後の見通しに疑問を生じさせる統計だ」と指摘。「6月利上げの可能性が排除されたのは言うまでもない。7月利上げを見込むにはデータがかなり強く持ち直さなくてはならない」と続けた。

  金利先物市場の動向によれば、6月利上げの確率は5月後半に34%まで上昇していたが、雇用統計発表後は4%に低下した。

  米労働省の発表によれば、5月の米雇用者数はほぼ6年ぶりの低い伸びにとどまった。

原題:Weak U.S. Jobs Report Kills Hopes for June Fed Rate Hike (1)(抜粋)

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