汚職疑惑のFIFA元幹部、86億円を3人で山分け-賞与など上乗せ

  • 前事務局長と財務部長、退職金は2人で計30億円
  • 契約書の詳細はスイス検察に提出済み、米当局とも共有

ゼップ・ブラッター前会長を含む国際サッカー連盟(FIFA)元幹部3人が、自らの報酬を5年間で7900万スイス・フラン(約86億3700万円)上乗せしていたことが明らかになった。上乗せは賞与や報奨金、昇給の形で行われ、一部はスイス法に違反している公算が大きい。

  3日にFIFAが発表した資料によると、問題となっているのはブラッター前会長のほかジェローム・バルク前事務局長、マーカス・カットナー前財務部長。3人の契約に関する詳細はすでにスイス検事総局に提出されており、米司法省とも共有される。3人はこれまでに、いずれも職務停止または解雇の処分を受けている。

  FIFAが明らかにした2011年の契約書に従うと、バルク氏は最大で1760万フランの退職金を受け取る権利があった。副事務局長を兼任していたカットナー氏には最大980万フランを約束。2人の雇用契約には8年半の契約延長も盛り込まれ、バルク氏の契約はブラッター氏が署名し、カットナー氏の契約はこの2人が承認していた。

  FIFAの代理人を務める弁護士のビル・バーク氏は「この証拠は3人のFIFA元幹部が年棒の引き上げやワールドカップのボーナス、その他の報奨金を通じて私腹を肥やそうと互いに便宜を図った事実を明らかにしているもようだ」と指摘した。

  またバルク氏とカットナー氏の契約には、正当な理由で解雇された場合でも契約に記載された金額はすべて支払われ、法務費用や罰金もFIFAが負担すると明記されていた。この条項はいずれもスイス法に違反しているとFIFAはみている。

  ブラッター氏の弁護人にコメントを求めたが、これまでのところ返事はない。カットナー氏とバルク氏とは連絡がつかなかった。

  

原題:Disgraced FIFA Bosses Split $80 Million in Pay, Severance (1)(抜粋)

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