ソフトバンク:アリババ株を追加売却、総額1兆円超-財務健全化

更新日時
  • 株式に転換される証券を11億ドル分、追加で売却
  • 機関投資家が追加で取得する権利をすべて行使

ソフトバンクグループは3日、中国の電子商取引最大手、アリババ・グループ・ホールディングの保有株の売却額を総額100億ドル(約1兆900億円)まで拡大すると発表した。

  発表によれば、アリババの米国預託株式に転換される証券を11億ドル分、追加で売却した。2日の発表では、売却額が89億ドル相当になると発表していたが、同証券を追加取得する権利を持つ機関投資家が、権利をすべて行使した。

  ソフトバンクは米通信子会社のスプリントなどを負債によって買収し、事業を拡大させてきた。3月末で約12兆円の有利子負債を抱えており、市場の懸念材料となっていた。2月に自社株買いを発表した際も、原資に新たな負債ではなく保有資産の売却資金や手元資金を充てるとしていた。

  発表資料によると、財務の健全性を示す連結純有利子負債・調整後EBITDA倍率は3月末の3.8倍から3.2倍程度に改善することが期待されるとしている。この数値にスプリントの分は含まれていない。

  エース経済研究所の安田秀樹アナリストは、調達した資金は「有利子負債の返済に使われると考えられる」と述べた。大型買収の資金となる可能性については「スプリントの立て直しが終わらないとできない」と分析し、新たな投資先に「リソースを割くのは得策ではない」と話した。

(最終段落にアナリストコメントを追加しました.)
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