「ロンドンの鯨」報告書で身元割れたと英当局を提訴-元トレーダー

  • 元JPモルガンのグルー氏がFCAの報告書の表現は不当と主張
  • FCAは同様の問題で昨年、敗訴している-最高裁に上訴の方針

米銀JPモルガン・チェースが巨額のトレーディング損失を被った「ロンドンの鯨」事件に絡んで起訴された元同行トレーダー、ジュリアン・グルー氏が、英金融行動監視機構(FCA)を提訴した。FCAが報告書で不当に同氏の身元を明かしたと主張している。

  グルー氏の代理人のリチャード・リサック弁護士は2日、FCAが2013年にJPモルガンへの罰金を伴う処分報告でグルー氏の匿名性維持を怠ったとロンドンの裁判所で述べた。FCAがグルー氏について、「SCP」、つまりシンセティック・クレジット・ポートフォリオ・デスクの37歳のトレーダーと記した点を取り上げ、同デスクには4人のトレーダーしかいなかったため、匿名性保持の取り組みが不十分だったと同弁護士は訴えた。

  FCAのポール・スタンレー弁護士は裁判所文書で、報告書の「読み手が『トレーダー』という言葉で一般的もしくは特定のケースで特にグルー氏に関係するものだと考えることはなかっただろう」と反論している。FCAは昨年、グルー氏の同僚に関連した匿名性保持をめぐる控訴審で敗訴しており、今年10月に同訴訟について最高裁に上訴する方針。

原題:Ex-JPMorgan Trader Grout Sues FCA Over London Whale Report (1)(抜粋)

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