ブラジル株:上昇-大学運営会社の統合観測でM&A拡大の期待広がる

  • 大学運営のクロトンが同業社への買収提案を検討と発表
  • 4月の鉱工業生産指数が予想外の前月比上昇となったこともプラス

2日のブラジル株式市場で指標のボベスパ指数は続伸。大学運営のエスタシオ・パルチシパソンエスとクロトン・エデュカシオナルの統合の可能性を受けて、低水準の資産価格を背景に企業の合併・買収(M&A)の動きが活発化するのではないかとの観測が広がった。

  クロトンがエスタシオへの買収提案を検討していると発表したことを受け、大学運営でブラジル最大規模(時価総額ベース)の両社はこの日、ボベスパ指数採用銘柄で最も上げた。同日政府が発表した4月の鉱工業生産指数が市場の予想に反して前月比上昇となったことも、株価を押し上げた。

  証券会社クレア・コレトラのアナリスト、ラファエル・フィゲレード氏はサンパウロから取材に応じ、「経済指標は既にブラジルの景気が底を打った可能性を示唆している。従って、企業を取り巻く環境には改善が見込まれる。クロトンとエスタシオのニュースはその明るい兆しだ」と語った。

  ボベスパ指数は前日比1.8%高の49887.24で終了。指数を構成する59銘柄中45銘柄が上昇した。エスタシオは24%、クロトンは14%それぞれ上昇した。

  コンパニア・シデルルジカ・ナシオナル(CSN)を中心に鉄鋼メーカーも高い。4月の鉱工業生産指数は前月比0.1%上昇と発表されたことが好感された。ブルームバーグが37人のエコノミストを対象にした調査の予想中央値は0.9%の低下で、上昇を見込んでいたのは1人だけだった。

  通貨レアルは1ドル=3.5910レアルと0.3%上昇で、売り上げの多くを海外に依存する企業の見通しにとってマイナス材料となった。 売り上げの約3分の2を米国が占める食肉生産会社JBSは0.9%下落。

原題:Kroton, Estacio Lead Gains on Ibovespa as Acquisition Eyed(抜粋)

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