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米国株:S&P500種は7カ月ぶり高値、雇用統計待ちの雰囲気も

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2日の米株式相場は上昇。S&P500種株価指数は7カ月ぶり高値を付けた。雇用が着実に増加している兆候が示され、早ければ今夏とみられる利上げに米経済は耐えられるほど力強いとの見方が強まった。

  ヘルスケア株が上昇して年初来の下げを埋め、5月に売り込まれた小売株が反発したため、株式相場は取引終了前の1時間で上げ幅を拡大した。ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)はけん引役となった。同社は株式非公開のボーグ・インターナショナルを現金約33億ドルで買収することで合意した。一方、シグネット・ジュエラーズは6.6%安。ニュースレターに悪い批評が掲載されたことが影響した。粉飾決算の疑いが表面化したオラクルは年初来で最大の下げ。

  S&P500種株価指数は前日比0.3%上げて2105.26で終了。一時は0.5%下げる場面もあった。2100を上回って終えるのは4月20日以来で初めて。ダウ工業株30種平均は48.89ドル高い17838.56ドルで終えた。ナスダック総合指数は0.4%上げて7日続伸と、2015年2月以降で最長の連続高となった。

  ナショナル・アライアンス・キャピタル・マーケッツの国際債券責任者、アンドルー・ブレナー氏は「弱気派は相場下落を望んでいるが、センチメントは既に弱過ぎる。強気派は相場上昇を望んでいるが、先行きには多くのことが控えている。そのため、小動きになっている」と語った。

  この日は欧州中央銀行(ECB)定例政策委員会や石油輸出国機構(OPEC)総会があった。3日には米雇用統計の発表が予定されている。今月は英国の欧州連合(EU)残留の是非を問う国民投票や利上げが決定される可能性のある米連邦公開市場委員会(FOMC)会合が控えている。S&P500種が終値ベースで0.5%未満の動きにとどまるのは5日連続で、昨年11月以降で最長。

  この日発表された統計は労働市場が力強さを維持していることを示唆した。先週の週間新規失業保険申請件数は3週連続で減少。5月の米民間部門の雇用者数は17万3000人増加し、市場予想の中央値と一致した。

S&P 500 Rises to Seven-Month High

  S&P500種は2月に付けた1年10カ月ぶりの安値から15%戻し、昨年に記録した最高値まであと1.2%となっている。

  3日の雇用統計に注目が集まっている。力強い内容になれば、7月までの利上げ予想が一段と強まる可能性がある。ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査では5月の非農業部門雇用者数は4月と同じ16万人増と予想されている。失業率は4.9%への低下が見込まれている。

  S&P500種の全10セクターのうち、ヘルスケアが1.3%高で上昇率首位となった。一方、エネルギー株が最も下げ、情報技術と公益事業がそれに次いだ。

原題:S&P 500 Rises to Seven-Month High as Investors Await Payrolls(抜粋)

(第2段落と第5段落以降を追加し、更新します.)
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