米国債:上昇、FOMC近づく中で市場の焦点は雇用統計にシフト

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2日の米国債相場は上昇。利上げの時期を見極める上でトレーダーは3日発表の米雇用統計に注目している。

  国債利回りは総じて低下した。朝方発表された週間新規失業保険申請件数は3週連続で減少したほか、米民間雇用者数は増加した。5月の雇用統計では、雇用増加ペースが今年初めから減速したとエコノミストらは予想している。5年債と30年債の利回り差は終値ベースで昨年12月以来の最小に縮小した。

  ブルームバーグがまとめた金利先物市場のデータによれば、6月の連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利上げが決定する確率は約22%。7月の確率は50%前後。タルーロ米連邦準備制度理事会(FRB)理事は、欧州連合(EU)離脱・残留の是非を問う英国民投票は今月のFOMC会合で「私が考慮する要素」となるだろうと述べた。

  大和証券キャピタル・マーケッツ・アメリカの債券部門責任者、レイ・レミー氏(ニューヨーク在勤)は「雇用統計が低調な結果となるか、あるいはイエレンFRB議長の発言がハト派的だった場合、さらにはFOMCが6-7月の利上げを見送る場合」に備えて、投資家は米国債に買いを入れていると述べ、「すべては3日の雇用統計次第だ」と続けた。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーのデータによると、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.80%。同年債(表面利率1.625%、2026年5月償還)の価格は98 13/32。

  給与明細書作成代行会社ADPリサーチ・インスティテュートの発表によると、5月の米民間部門の雇用者数は17万3000人増加。米労働省の発表によると、5月28日終了週の申請件数は1000件減の26万7000件だった。

  ブルームバーグがまとめたエコノミストの予想では労働省が発表する5月の雇用統計では前月に続き16万人の雇用増が見込まれている。昨年の月間平均は22万9000人の増加だった。失業率は4.9%への低下が予想されている。

  ジャニー・モンゴメリー・スコットのチーフ債券ストラテジスト、ガイ・リーバス氏は「5月の米雇用統計で10万人を上回る雇用増が示される限り、利上げの可能性はなお高い」と述べ、「6月か7月、あるいは9月になるかは微調整の範囲だ」と述べた。 

原題:Treasuries Traders Shift Focus to Jobs Data as Fed Meeting Looms(抜粋)

(相場を更新し、第3段落を加え、第6段落以降を追加します.)
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