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NY外為:ECB、OPECはサプライズ与えず-注目は米雇用統計

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2日の外国為替市場では、石油輸出国機構(OPEC)総会と欧州中央銀行(ECB)政策委員会のどちらからもサプライズがなかったことから失望感が広がった。市場の注目は3日に発表される5月の米雇用統計に移った。

  OPEC総会とECB政策委員会のどちらも、為替市場にボラティリティをもたらさなかった。主要16通貨の対ドルでの変化率は、円とメキシコ・ペソを除き全て0.5%未満だった。OPEC総会では加盟国が新たな生産上限設定で合意できず、任意の生産を事実上容認する方針を継続することになった。一方ECBは政策金利の据え置きと資産購入規模の維持を決定した。

Currency Traders Await Jobs Report

  ソシエテ・ジェネラルのストラテジスト、キット・ジャックス氏は電子メールで「ECB、OPECともにきょうウィーンで会合を開いたが、どちらも思い切った行動を取ろうという雰囲気ではなかった」と指摘。「米連邦公開市場委員会(FOMC)がタカ派寄りのトーンを行動に移すだろうとの見方が市場にあるが、あすの非農業部門雇用者数がこれを脅かす要因となり得る」と続けた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比ほぼ変わらず。ドルは対ユーロで0.3%安の1ユーロ=1.1151ドル。対円では0.6%下げて1ドル=108円87銭。

  ブルームバーグが実施したエコノミスト調査では、5月の非農業部門雇用者数は前月と同じ16万人増が見込まれており、これは昨年の月間平均(22万9000人増)を下回る。失業率は4.9%への低下(前月5%)が予想されている。

  OPEC加盟国が新たな生産上限設定で合意できなかったことを受け、ドルは資源国通貨に対して上昇した。OPEC加盟国は生産目標を無視して原油を生産することが多く、総会では生産削減を示唆する国もなかった。それでも生産目標の再導入が決まっていればOPECの再結束を示すことができ、原油価格を押し上げた可能性がある。

原題:Unimpressed By ECB and OPEC, Currency Traders Turn to Jobs Data(抜粋)

(第5段落以降を追加し、更新します.)
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