欧州債:ドイツ国債上昇、ECBがインフレ目標達成困難との見方で

2日の欧州債市場ではドイツ国債が上昇し、10年物と30年物の利回りは3週間ぶり低水準を付けた。欧州中央銀行(ECB)が公表したインフレ見通しがこれまでとほぼ同様で、2年以内にインフレ目標を達成できない可能性を示したことが背景にある。

  ユーロ圏の低格付けの国債は一時の下げを消した。石油輸出国機構(OPEC)が新たな生産目標で合意に至らず、原油先物が急落したことも作用した。ECBはウィーンで開催された定例政策委員会で、資産購入プログラムと政策金利を現状で維持することを決めた。ドラギ総裁は政策発表後の記者会見で、3月に発表した金融緩和策はまだ完全には実施されていないと語った。

  DZ銀行(フランクフルト)の金利アナリスト、クリスティアン・レンク氏は「2017、18両年のインフレ見通しに変更がなかったのにはやや驚かされた」とし、「どうせECBはインフレ見込みを引き上げると、市場に受け取られたくなかったとの背景から考えられるべきだ。これがECBのハト派姿勢をやや後退させた可能性がある」と語った。

  ロンドン時間午後4時15分現在、ドイツ30年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.81%。これは先月12日以来の低水準。同国債(表面利率2.5%、2046年8月償還)価格は0.89上げ144.955。

  欧州債の指標とされるドイツ10年債利回りは2bp低下し0.11%と、これも先月12日以来の低さとなった。

  スペイン10年債利回りはほぼ変わらずの1.49%。5月25日以来の高水準となる1.54%まで上昇する場面があった。同年限のイタリア国債利回りは1.43%まで上げた後、1.38%となった。

原題:Germany’s Bonds Advance With ECB Inflation Goal Seen Elusive(抜粋)

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