ドラギ総裁:改革の遅さにいら立つ、インフレ見通しは弱いまま

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  • 2018年のインフレ率予想は1.6%で据え置き
  • ECBは必要なら行動、政府がもっと貢献を-総裁

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は2日、従来とあまり変わらないインフレ予想を公表した。経済改革への各国政府の取り組みの遅さが中銀の仕事を困難にしていると苦言を呈した。

  政策決定後の記者会見で総裁は「われわれは構造改革の実施状況にかかわらず、使命にのっとって適切な金融政策を実行するが、構造改革があれば、目標達成にかかる時間は短縮される」と語った。ECBは政策の現状維持を決めた。

  最新のECBスタッフ予測では、今年のインフレ率予想がわずかに上方修正されたものの、2018年は3月時点の予想と変わらずの1.6%で、ECBが目指す2%弱には至らない。

  総裁は「政策委員会が重ねて強調し、欧州や国際的な政策協議でも指摘されるように、ECBの金融政策措置の恩恵をフルに享受するには、他の政策分野が国と欧州レベルの双方で現在よりもはるかに断固として貢献する必要がある」と言明。「低インフレ環境が根付かないようにすることが最重要だ」と訴えた。

  この日の政策委員会では、ギリシャ国債に対する特例復活を見送った。この特例が認められれば、ギリシャの銀行は緊急流動性支援(ELA)でなく通常のオペで資金を調達できるようになる。だがドラギ総裁は、ギリシャ支援協議がさらに進展するか見守り、次回の政策委員会で議論する必要があるとの認識を示した。

原題:Draghi Vexed by Feeble Reforms as Inflation Remains Weak (1)(抜粋)

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