タルーロFRB理事:最大手銀8行対象に資本基準を厳格化へ

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米連邦準備制度理事会(FRB)のタルーロ理事は、年次ストレステスト(健全性審査)において米銀最大手8行の資本基準を厳格化する一方、地方銀行の基準はやや緩和することになると述べた。

  タルーロ理事は2日、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、最大手行にとっては「大幅な資本引き上げとなる」とし、ストレステストにおいてシステム上重要な金融機関(SIFI)への資本サーチャージ(上乗せ)を最低資本基準に組み入れるため、早ければ来年にも引き上げが必要になると説明。その上で、「システム上最も重要な8行は、他の銀行よりも経済における抵抗力を強める必要がある」と指摘した。

  銀行が深刻な経済低迷を乗り切れるかを判断するFRBの「包括的資本分析(CCAR)」は最大手行にとって最も重要な年間イベントの一つとなっている。このテストで銀行は、損失や配当・自社株買いで資本が減少しても、必要な最低基準を上回る自己資本を維持できることを示さなければならない。

  タルーロ理事は、地方銀行に対する基準の変更は2017年のストレステストから適用される可能性が高いとした一方、最大手8行を対象とした基準厳格化はより時間がかかり、向こう数年にわたって段階的に適用される可能性があると説明した。今年のテスト結果は6月末に発表される。

  SIFIの8行はJPモルガン・チェース、バンク・オブ・アメリカ(BofA)、ウェルズ・ファーゴ、シティグループ、ゴールドマン・サックス・グループ、モルガン・スタンレー、バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)、ステート・ストリート。

原題:Tarullo Sees Higher Big-Bank Capital Minimums, Small-Bank Relief(抜粋)

(理事の発言や情報を追加し、更新します.)
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