債券上昇、日銀オペ結果や米債高で買い優勢-米雇用統計に警戒感も

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  • 先物は2銭高の151円99銭で終了、長期金利マイナス0.105%に低下
  • 日銀長期国債買い入れオペ:全てのゾーンで応札倍率が低下

債券相場は上昇。前日の米国債相場が続伸した流れを引き継いで買いが先行した。日本銀行の国債買い入れオペで需給の良好さがあらためて示されたことも買い手掛かりとなった。

  3日の長期国債先物市場で中心限月6月物は、前日比7銭高の152円04銭で開始。直後に152円05銭まで上昇した後は伸び悩んだが、午後の取引開始後にはオペ結果を受けて152円04銭まで戻した。終了にかけては米雇用統計を控えた売りで重くなり、結局は2銭高の151円99銭と、この日の安値で引けた。

  JPモルガン・アセット・マネジメントの塚谷厳治債券運用部長は、「日銀の長期国債買い入れオペの結果は極めて良好だった。債券相場は底堅い展開」と指摘。「米雇用統計が強ければ7月ではなく、6月に利上げとの見方が再度強まるかもしれない」と話した。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の343回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値と横ばいのマイナス0.10%で開始し、その後は0.5ベーシスポイント(bp)低いマイナス0.105%を付けている。新発20年物の156回債利回りは0.5bp高い0.25%で開始後、0.245%で取引された。新発30年物の50回債利回りは横ばいの0.31%で始まり、一時0.32%に上昇し、その後は0.315%で推移した。

  日銀が実施した今月2回目の長期国債買い入れオペの結果によると、残存期間「1年超3年以下」、「3年超5年以下」、「5年超10年以下」の応札倍率がいずれも前回から低下した。中長期ゾーンの国債で売り圧力が弱まっていることが示された。

米雇用統計

  日本時間の今晩に5月の米雇用統計が発表される。ブルームバーグがまとめたエコノミストの予想では、非農業部門雇用者数は4月と同じ16万人増が見込まれている。失業率は4.9%への低下が予想されている。 

  ドイツ証券の山下周チーフ金利ストラテジストは、「米利上げ想定が市場のコンセンサスになりつつある。非農業部門雇用者数の伸びが12万人から20万人弱という範囲内なら6月か7月に利上げしても、連続利上げはないとのイメージ。予想より大きく上下に振れない限り、金利が動く要因にはならないと思う」と話した。

  2日の米国債相場は上昇。米10年物国債利回りは前日比4bp低い1.80%程度で引けた。欧州中央銀行(ECB)が同日開いた政策委員会では金融政策金利の据え置きを決めたものの、その後の欧州市場で長期債利回りが低下し、米債の買い手掛かりとなった。

  来週の債券相場の注目点について、DIAMアセットマネジメントの山崎信人上席ファンドマネジャーは、「米雇用統計を受けた金利市場の反応になりそう」と指摘。「少なくとも足元の米経済指標が底堅い中、よほど米雇用統計が弱くない限り、6月もしくは7月の利上げはできる状態にある。米雇用統計が強い場合のリスク資産の反応なども注目されることになりそうだ」と話した。

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