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ゴールドマン:ヘッジファンドが銘柄選択の腕で選別される年に

更新日時
  • 保有高トップ10銘柄がファンド資産の68%占める-過去最高
  • 銘柄間のリターンの差が拡大、運用者が手腕示す機会

このところ悪いニュースの多いヘッジファンドだが、自信を失ってはいないようだ。少なくとも株式投資の銘柄選択についてはそうだ。ゴールドマン・サックス・グループの調査が示した。

  同調査によると、銘柄選択における「集中度」は1-3月(第1四半期)末に過去最高になっていた。集中度とは、ヘッジファンドの保有最大10銘柄が運用資産に占める割合で、現在は68%。

  業界が6年ぶりの大規模な償還請求に見舞われる中で、大きな賭けで成功すれば優れた運用手腕で自身を際立たせることができるという思惑がうかがわれる。一方で、一握りの銘柄が業界を揺るがせた一連のケースを考えると危険なギャンブルでもある。

  集中度が高まる中で、他のファンドに追随する傾向は弱まりつつある。これは勝者と敗者をくっきりと選別する組み合わせだ。

  ゴールドマンの株式ストラテジスト、ベン・スナイダー氏は電話で「マクロに注目する環境から各銘柄のファンダメンタルズ(基礎的諸条件)を重要視する状態へと移行しつつある」と説明した。

  ヘッジファンド業界全体の運用資産は1-3月に減少した。保有資産の値下がりと顧客の資金引き揚げの両方の結果だ。運用者らは最も確信のある銘柄に資金を振り向けていると、アルファ・シオリー・アドバイザーズのプレジデント、ベンジャミン・ダン氏は話す。

  「集中の投資手法は有効だ。ポートフォリオはこの方法で運用するべきだ。ヘッジファンドはアブソルートリターンを目指すもので、成果が出るために最適な状態は、最も自信のある銘柄に最大のポジションを組むことだ」と同氏は解説した。

  ゴールドマンのスナイダー氏によると、ヘッジファンドの保有最大10銘柄のファンド間での
ばらつきは大きくなっている。また、同社によれば銘柄間のリターンの差も拡大している。これらにファンドの保有トップ10銘柄が資産全体に占める割合が高まっていることを加えて考えると、銘柄選択のうまいファンドとまずいファンドが選別される年になりそうだ。

  ゴールドマンは5月27日付のリポートで、「ヘッジファンドのポートフォリオの集中度は記録的な高水準だ」とした上で、「銘柄ごとの投資リターンのばらつきは、腕の良い運用者が今年の残りの期間にアルファ(ベンチマークを上回るリターン)を生み出すのに役立つだろう」と書いている。

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原題:Goldman Says Hedge Funds Wedded to Top Picks Like Never Before(抜粋)

(第8段落以下にゴールドマンのリポートの内容を追加します.)
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