鉄鉱石価格、今年の上昇分打ち消される可能性-値下がり続く

  • 鉄鉱石価格は投機によって4月まで3カ月にわたって上昇
  • 年末にはさらに値下がりしている可能性が高い:神華期貨

鉄鉱石価格の今年の上昇分が打ち消される可能性が出てきた。

  メタル・ブレティンによると、鉄分62%の鉄鉱石の価格は1トン=48.40ドルに下落。5月には月間ベースでここ約5年で最大の下落率を示した。4月に70ドルを超えていた価格は昨年末時点を5ドル足らず上回る水準にまで下落している。

  中国の需要が回復する兆しが示されたことから、鉄鉱石価格は投機によって4月まで3カ月にわたって上昇。その後、規制当局による取り締まりと供給拡大による港湾在庫の増加で下落に転じた。神華期貨は、増産により鉄鉱石価格は今年も年間ベースで下落する可能性があると指摘する。

  神華期貨のアナリスト、呉志力氏は「今年初め時点では鉄鉱石は今年も困難な状況に直面することが明らかだとみられたが、それ以降、予想外に値上がりし見通しは混乱している。需要が引き続き軟調である一方、供給は依然として拡大している。年末にはさらに値下がりしている可能性が高い」と述べた。

原題:Iron Ore at Risk of Losing All of 2016’s Gains as Slump Deepens(抜粋)

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