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MSCI指数の定期見直し近づく-中国本土株の組み入れが焦点に

  • 5%の組み入れなら新興市場指数の中国ウエートは27.3%-MSCI
  • ブルームバーグが調査した23人のうち、10人がA株採用を見込む

MSCIは6月の年次見直しで、中国本土で取引されている人民元建て株式(A株)を世界的な株価指数に組み入れるかを判断する。中国の影響力がこれまで以上に大きくなる可能性がある。

  MSCIが見直しの一環としてA株を採用すれば、同社にとって最も重大な動きになる。見直しの結果は14日公表される予定だ。

  クレーンシェアーズのブレンダン・アハーン最高投資責任者(CIO、ニューヨーク在勤)は、「指数の変更は資金フローや世界の投資家の投資対象に著しい影響を与える」と話す。同社によると、10兆5000億ドル(約1145兆円)相当の資産がMSCIの指数をベンチマークとしており、そのうち1兆5000億ドルが途上国に投じられている。

懸念

  MSCIは2013年からA株を採用するかどうか検討してきた。市場へのアクセスをめぐる懸念もあり、MSCIは判断を2度先送りした。外国人投資家に設けている投資上限や流動性改善の必要性、株式保有ルールの一段の明確化などが課題として挙げられてきた。

  ゴールドマン・サックス・グループの劉勁津(キンガー・ラウ)氏率いるアナリストチームは5月31日のリポートで、売買停止を抑制するための規則や受益所有権規定の明確化に向けた取り組みを踏まえ、A株が組み入れられる確率を従来の50%から70%に引き上げた。月次の資金還流制限や指数商品に関する非競争的な条項、越境株式プログラムをめぐる営業日当たりの売買上限が残る障害だとも指摘した。

  MSCIのロードマップによると、上海と深圳市場に上場する銘柄の5%が組み入れられれば、新興市場指数に占める中国のウエートは25.9%から27.3%に上昇する。フル採用の場合はその割合が39.9%へと上がる。

  ブルームバーグが調査した23人のストラテジストとファンドマネジャーのうち、10人がA株が組み入れられると予想。5人がA株の採用を見込まず、8人は予測が難しいと答えた。UBSウェルスマネジメントのアナリスト、ハイド・チェン氏は、中国当局が残る問題を対処するのにさらに半年から1年が必要だとして、6月にA株の一部が採用される確率は50-60%だと述べた。

原題:China Stocks in Focus as Investors Prepare for MSCI Index Revamp(抜粋)

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